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もう少し「テンセグリティ」を知る

狭い我が家では、直径45センチの共鳴テンセグリティモデルを飾るには場所がなく、ベッドの足元に吊るしている。
くるくる回るテンセグリティを見ながら、新しい発見がないかと凝らして見てるうちに気付くと朝になっている。新しい発見があったはずなのに記憶が全くない。不思議だ。


始まりは五角形

梶川さんのワークショップを受けられる方もいるようで、少しネタバレ感もあるかもしれませんので、次の項まで飛ばしていただいても大丈夫です。

さて、ワークショップの案内ページを見ると「誰でも1時間以内で完成できる」と書いてある。しかも参加は10歳から可能。子どもでも作れるんなら大丈夫かと思いました?

当日、机に置いてあるのは袋に入った制作キット。木の棒と、その棒の両端に糸がついてある状態でセットされています。そして一枚の用紙。
その用紙には、棒が五角形に置いてある写真のコピーなんですが、これが最初の一手。まずはこの写真通りに置くところから制作が始まります。

北極または南極の五角形

その後はというと、ほぼ説明はありません笑
じゃあどうやって組み立てを理解するかというと、最初に参加者同士で組み立てた高さ4メートルの半球上のテンセグリティの作業を思い出すか、展示してある完成品を見ながら組み立てます。

しかし、これが本来の「学び」。
「学び」は「真似」「まねぶ」からきている言葉。「見て覚えろ」と言われませんでした?昭和世代さんたち。
見て覚えて、真似る。理屈はあと。

まさにテンセグリティの制作はそんな感じ。
そして、構造を理解した人がまだ理解していない人を助ける。言われたわけでもなく、世代もバラバラ、名前も知らない人たちが自然と助け合っていく様はとても居心地がよくなる。
なんとも面白い空間。

右回りと左回り

テンセグリティにも右回りと左回りがあります。
制作は右回りで作ります。

ただし、外から見て右回りです。内から見ると左回りです。

右回りか左回りか。
ひまわりの種や松ぼっくりのような螺旋は、右回りも左回りも同時に起こっています。ひまわりの種は右回りに34螺旋、左回りに21螺旋です。

松ぼっくりは右回りに8螺旋、左回りに13螺旋

ひまわりの34、21に松ぼっくりの13、8。この数字気付きましたか?
右回りも左回りも、必ずフォボナッチ数列に従って回転します。
1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 ・・・
この法則に従って螺旋するのでフィボナッチ螺旋と言われます。

137.5°の黄金角で葉をつける茎の先端も、このフィボナッチ螺旋が隠れているそうです。
ご興味ある方は、こちらの動画をどうぞ〜(5:10〜12:00あたり)。

宇宙も回転している、銀河も回転している、さて右回りか左回りか。

Icosahedron(二十面体)とDodecahedron(十二面体)

二十面体と十二面体は、双対です。似て非なる対とも言えるでしょうか。

左の赤が二十面体、右のオレンジが十二面体

二十面体の頂点は、十二面体の五角形の中心にあり、
十二面体の頂点は、二十面体の三角形の中心にある。

二十面体の角度の和は3600°
十二面体の角度の和は6480°
足すと10080°

二十面体は水と結び付けられ
十二面体はエーテルと結び付けられる。
マンリー先生は「正十二面体を使って神は宇宙の設計図を引いた」と表現。

そんな二つの存在。

そして、
テンセグリティは面のない構造が特徴ですが、二次元で見た場合のテンセグリティには三角形と五角形が現れます。

余計なものは見ないで三角形と五角形を探してください

二十面体と十二面体はお互いの含有ではなく共有で、それをつなぐのは黄金比の張力、ねじれの構造。ジョイントがないテンセグリティだからできた立体。
いったい私は、目の前のテンセグリティのことを話しているのか、自分の体の話しをしているのか分からなくなります。

ということで、
前回書ききれなかった部分を書かせていただきました。
少しでも興味のアンテナが動きましたら幸いです。


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