何時も聞く曲

「斬新だった木綿のハンカチーフ『こんな詞に曲書けない』」という題で、朝日新聞デジタルに載っていた記事を、「スクラップ」(朝日デジタルの機能で)してそのスクラップをプリントしてみた。
紙面ビュー(朝日デジタルの機能)したかったのだができなかった。プリントに新聞に掲載した日付がない。
 プリント用紙の設定をA4にしたはずなのに、A4の紙にA5の大きさでプリントされている。
 今日の記事かと思い、探してみたが無い。朝刊と朝刊を取っていたのを、デジタルを契約したときに夕刊を解約したのでそのためかと思う。
 このごろ、あり得ない様なしくじりが多い。
「note]にアクセスするのにniftyのメールアドレスを使うと丁度に動かない。
 自分の思い違い、手順の間違いなど数え上げるいとまもない。
 いやになって寝っ転がるといくらでも眠れる。昼間寝ると夜に目が覚めて、時間を持て余す。
 寝るよりは、とテレビを見る。
 テレビでは、つい今まで見ていた番組で裁判官になった俳優が、刑事になったり、泥棒や殺人事件の容疑者、犯人になったりもする。
 村芝居じゃあるまいし。

 買い物のついでに歩きたいと思ったのだが、荷物が重くなって、帰ってきてしまった。
 パソコンのお相手に疲れて眠くなった。もう一度歩いてこようか。

 暇つぶしにYouTubeで歌を聞いてみる。
 最近訃報が掲載されていた筒美恭平さんという人についての記事で『紅ホテル』という曲のことが載っていたので曲を聞いてみた。
 悪くはないが私にはいまいち、と言う感じだ。太田裕美の『雨だれ』なども聞いてみる。これも悪くない。
 しかし私が今聞いて一番いいなと思うのは、『想い出のソレンツァラ』だ。
 岸洋子『想い出のソレンツァラ』(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo作詞・作曲:D.マルフィジ&C.ダルバル&B.バカーラ日本語詞:水野汀子である。
結構浮気っぽく、いろいろ聞いているが今のところこれである。
1 わたしのソレンツァラ 夜の浜辺に
  あまく聞こえる あの懐かしい
  想い出のギター
  はじめてあなたと 夜の浜辺で
  踊ったときに わたしの胸は
  恋にふるえた
  ああ ソレンツァラ 光にかがやく
  ああ ソレンツァラ 恋の浜辺
2 恋しいソレンツァラ 今も聞こえる
  あなたを知った 夜の浜辺の
  懐かしい歌
  あの夜ふたりに 恋が芽生えて
  変わらぬ誓いを 砂にきざんだ
  想い出の夜
  ああ ソレンツァラ 光にかがやく
  ああ ソレンツァラ 恋の浜辺
 楽器の名称を知らないのだが、かなり強い調子で、運びがいい。それなのに情感が豊かだ。
 少し前には『小さな村物語イタリヤ』と言うテレビ番組のテーマ曲『逢引』を聴いているうちに他の曲も聞くようになって、松尾和子の『メランコリー』を聴くようになった。この曲は越路吹雪など数人の歌がユーチューブで聞く事が出来る。松尾和子の曲が気に入ったのは彼女の歌もさることながら、イントロのヴァイオリンが素晴らしいのである。しばらくはこれにすっかり嵌まっていた。その他にも『夜霧のしのび逢い』とか『酔いしれて』とか、たまには「駅ピアノ」を見ることもある。
「駅ピアノ」には実際に出会ってみたい。アマチュアが、プロが入れ替わりたち替わり、それぞれに違う曲を弾いて、それに立ち止まって聞き入るなんて極上の時間だろうと思う。しかしもう、出かける事も出来なくなった。

 20年も昔大学の同期で親友と思っていた人がいた。就職してから互いに忙しい間にも連絡し合っていたが、年月とともに連絡も途絶えがちになっていた。
 21年前の桜のころ、彼の奥さんから泣き声で、
「肺に小さな癌が出来て、脳とかその他に転移してしまって、手術が出来ません。余命6か月と言われました」と、電話があった。
 東京「歩け歩け協会」主催の「夜桜ウォーク」があるので、参加しようかと思いながらまだ決めかねていた時だったので、これにことよせて見舞いをすることにした。小山から東京へ二人で見舞いに行ったら「自分の容態はそんなに悪いのか」と落胆させるかと思ったからである。
 飯田橋の逓信病院に入院したばかりの彼は至って元気だった。
 彼と学生時代に名曲喫茶で、よく名曲を聴いた。私は音楽には全然興味がなかったが、彼に説明してもらいながら、ずいぶんいろいろ聞いた。
 日比谷公園での「サマ-コンサート」や、錦糸町公園での「チャイコフスキーの夕べ」などにも足を運んだ。
 その彼が、20年前の4月15日に死去した。
オーケストラを聞きに行くことは、彼と一緒に行った学生時代以後にはなかった。
 孫のヴァイオリンコンサートに、何回か行った。息子の連れ合いの両親に会えるのも楽しみだったが、こう足が弱ってはもう行けない。
 せめて、YouTubeでヴァイオリンの曲でも聞いてみようか。ヴァイオリンもいいが、クラリネットの曲でいいのがあった。『鈴懸の径 クラリネットバトル 鈴木章治 北村英治 世良譲 増田一郎 須永宏』、聞いていて心地よい。気分がうきうきしてくる。
                      2020年11月15日

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