夜明け間近にわたしは慌てて家を飛び出した。何よりも、鴨川の縁で美しい朝焼けをカメラに収めるためである。適当に掴んだ半袖と紺のカーディガンは、京都の秋の夜には少し寒すぎたようで、途中まで走って体を温めた。家からは25分程で鴨川に着くが、さらに20分歩いて、いつもの定位置に移動する。わたしはこの定位置で夏の暑い時期に本を読み、足を冷やして時間を費やしてきた。お陰で黒くなったその2本の腕はいつ白くなるのか、見当もつかない。平日だから少ないだろうと思われた鴨川沿線は6時すぎにして人
こんばんは。暁に差しかかる午前3時手前の空を眺めながら書いています。お元気ですか。 今日はいくらか話したいことがあって投稿します。 1つ目は来年の文学賞について。私も京の都に住み着く一人の愚かな人間ですので、やはり夢を見てしまうのです。そういうわけで、京都文学賞と新潮社文学賞に応募してみようと思います。難しい挑戦にはなりますが、本腰を入れてがんばりたいと思っております。 2つ目はお酒について。私も弱い方ではありませんが、最近はウイスキーやリキュール、それとラムにハマっ
「寒くない?」 そういって4年ほど着古した厚めの紺のカーディガンをYにかける。Yと出会ってから2年と3ヶ月になるのを私は気づかない。それほど時間が早く進んでいく。幸せな時間はゆっくり、むしろ時間よ止まっておくれ!などと叫ぶ歌も存在するのに、時間とは無情なものだよと今夜も感傷に浸るペシミストの私だ。でも、それでよかった。ペシミストと分かっているのだからこそ、無駄を作るな!と言い聞かせて、彼女との時間をより濃厚にし、彼女のために美しく着飾ろうという気持ちがワアワアと湧き上がる
私は空から街を見下ろすのが好きだ。廃れかけた田舎であっても、際限なく繁栄す都会であっても、どの街の景色も良い。いつもより濃いめに作ったハイボールを片手に、ビルの屋上から眺める景色は最高で、このまま全て終わらせたかった。全身を打つ風に包まれて、私は儚くも永い夢を見始めた。 私は昔から賢いと言われて育った。本当は賢くはない、仲間内で抜きん出ていただけであったのにもかかわらず、キャラクタの無い私はお調子者のフリをして、高みに追いやられることになった。いつも楽な方へ楽な方へと行
梅雨が明けたのかどうかも曖昧な京の空に、熱い光が差し込んでいます今日、筆を遊ばせてみようと思います。元来、長い文章を書くのはかなり苦手としておりまして、気づけば頭とおしりで言ってることが矛盾、なんてこともありました。まあそんなことをつらつらと書き並べる、そんな記事が集まる、そういった方針になりそうです。拙い文章ではありますが、それもご愛嬌として、私の書く文章をお読みいただければと思います。 批判・論証や小説(と呼べるのでしょうか)がメインになると思います。趣味の話が時折走