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エッセイ紹介:渡辺保(2023).「猿之助は未来への希望だった」.『文藝春秋』七月特別号 (pp.151-159)―(その3/3)
続く二つの節では、雑誌『女性セブン』によって猿之助攻撃の中心概念として用いられた「セクハラ」や「パワハラ」を巡る議論が展開される。 【「パワハラ」や「セクハラ」という概念による自主規制は現在の社会の一つの象徴的ないし典型的特徴である。すべてをパワハラやセクハラの眼鏡を通じて萎縮的に捉える感性も普及しており、そんな輩の目にはあらゆる男女のヌード写真や裸体像もセクハラの体現物であるらしい。そのくせ、例えば、「勉強し授業の準備をすること以外のどうでも良い雑用に膨大な時間を取らせ教員