夫の話

こういうnoteを書いているから、夫のことが嫌いな人なんじゃないかと思われているかもしれない。

わたしは(聞かれたことはないけど)「あなたの夫はどんな人?」と聞かれたときの答えを、一応はっきりと持っている。

夫は、塔のような人だ。

わたしはよく道に迷うんだけど、夫がいるから、もう一度自分を見つけられる。夫とわたしは、考え方が全然違う。見ているところも全然違うと思う。夫は極端な考えを持つ人なので、ひとつの目印になる。しかも夫は決してブレない。いつも一本筋が通っている。とても高くて、どこからでも見える塔だ。ある問題で自分の立ち位置を見失ったとき、夫の極論を聞くことで、「あ、大丈夫だ。わたしはちゃんといつものところにいるわ」ってわかる。夫はわたしをわかりやすく助けてはくれない。だけど、夫がいるととても安心する。夫がわたしを見ているかはわからないけど、わたしはいつも夫を見ながら、誤って遠くに行きすぎないように気を付けて暮らしている。

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