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2021年映画館で観た映画たち

2021年は映画当たり年だったと思いました。
観たかったけど結局未だに観ていない映画も全然挙がる程。
コロナの影響が全然残っているとはいえ、去年止まってしまった分込々で2年分やってきた影響かもしれないし、単純に興味深い映画が多かっただけかもしれない。
ポリコレっていう呪縛がここ数年目立つけど、そういうのとは無縁な形で女性にテーマを充てていたり、監督だったり、演者だったり、女性が活躍する映画が今年は同時に目立ったという感想もある。
毎年こういうトピックの映画をたくさん見たなーって振り替えられるタイプなんだけど、今年観た映画は女性がいろんな意味で目立ってた。
企画が通りやすかったのかもしれないw
無理やり神輿に乗せなくても優秀な女性は沢山いる証拠。

というわけで2021年の映画備忘録。

☆5(特別印象に残った映画)

●17歳の瞳に映る世界
今年観た中で一番好きな映画。
むしろここ数年で一番好きだった映画。
思春期の女の子の目線だと世界がこう見えるんだって様子が凄くリアルで、
逆に世界から見た思春期の女の子も凄くリアルに見せていた。
中絶をするための過程を追っただけの映像なんだけど、
ただただ魅せられた。
個人的に無理やり観に行った映画なんだけど、
そうしてよかったとしか思えなかった。

☆4(何度でも見たいと思う映画)

●ノマドランド
日本で言うと下流老人や終活という社会テーマに近いと思う。
自由なんだけど不自由で、帰属意識に引っ張られる様がリアルだった。

●パーム・スプリングス
ザ・誰にでも勧められるタイムリープものの
バカ映画。大好きな映画。

●プロミシング・ヤング・ウーマン
いじめ、復讐、利権やら隠蔽やら
刺さるテーマが沢山盛り込まれた映画なんだけど、
変に重くせずにユーモアを盛り込んでる仕掛けが見事だった。

☆3(素直に好きだった映画)

●ベイビーティース
オーストラリアの青春映画。印象に残ってるのは終盤に父親役の存在感が急に増した事。
オーストラリア青春映画を観るのは2回目だけど、奇しくもそれもドラッグと精神病がテーマだった気がする。

●シン・エヴァンゲリオン
TVシリーズから追っていた当時の“チルドレン”にほど
それこそ“レイ・スカイウォーカー”ばりに不評だった印象。
私はミーハーなファンだから悪ノリとして楽しめた。
話としては面白くないんだけど、エンターテイメントとして好き。
新劇今度通しで観ようかな。

●アンモナイトの目覚め
救われずに亡くなっていった実在の女性考古学者に
What ifな設定を付け加えた映画。
男性同士の禁断の愛映画は結構多かったけど、
燃ゆる女の肖像といいこれといい、女性同士パターンも多かった。
シアーシャローナンまぢかわいい

●ブラック・ウィドウ
ナターシャでこの手の家族テーマの作品を持ってくるのと、
所謂若くて可愛い女性を悪用する嫌な黒幕テーマをもってくる
マーベルのブラックユーモアが凄い。
作中も冗談ばっか言い合ってたけど思い返せばもっと
ビッグピクチャーのユーモアのが強かった。

●シャン・チー
マーベルがこれだけ骨太なカンフー映画を持ってくるとは思わなかった。
ブラックウィドウ同様、個人的には結構虚を突かれた。

●Dune Part1
2部作の1作目なので評価しきれない。
ただしストーリー的に真新しいものをみるというより、
SF古典をこれだけのクオリティでやったという体験価値があった。
音響効果、情報量の多さ的に、
100%映画館で観るタイプの映画だった。

☆2(楽しめたけどまた観たいレベルではない)

●草の響き
愛犬のニコの演技(?w)が素晴らしすぎた。東出なんだかんだいい俳優。
孤独を生む悪循環は伝わったんだけど、そこまでテーマ的なものは感じなかった。

●燃えよ剣
原田監督作品にしては情報のスコール展開ではなかったけど、
ある意味新選組らしい超駆け足展開で、早回しじゃないのに早回しのような
スコール映画だった

●エターナルズ
マーベルの虚を突きに行った路線では個人的にはこれが一番凡庸だった。
内ゲバ展開は避けられなかったけど、どんでん返し感が弱くて、
あいつが裏切者だったか路線は過去のMCUで結構やってるテーマだっただけに残念。設定や映像的には独自性はあるんだけど、トータルで映画を観た時に独自性を感じなかった。
“ポリコレ配慮”による不快感は特に感じず。
ただし活かしているとも思えず。

●ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
エディとヴェノムの名コンビっぷりが楽しいけど、2人が主役だとそれ以上でもそれ以下でもないように感じてしまう。カーネイジの恋人が邪険に扱われてる様は気の毒だけど笑えた。


☆1(面白くなかった映画)

●Summer of 85
若手アイドル俳優による青春映画。
痛々しい様がとてもリアル。
男性同士の恋愛をテーマに持ってくるのは意欲的だったけど、
トータル好きではなかった。