LINEを活用してクラウドファンディング開始初日から支援を集める方法
クラウドファンディングは、支援者が集まるほど支援が集まりやすいので、プロジェクト開始直後のスタートダッシュでいかに成功するかが重要になります。
クラウドファンディングのスタートダッシュでは、LINEは強力な武器になります。
そこで、今回はLINEを活用してクラウドファンディング開始初日から支援を集める方法について解説します。
数百万、数千万円と支援を集めたプロジェクトの大半は、スタートダッシュ対策をしっかりと行っています。
クラウドファンディングでLINEが強力な武器となる理由
まずは、クラウドファンディングでLINEが強力な武器となる理由についてお伝えします。
もし、プロジェクトを定期的に立ち上げるならば、LINE公式の活用を積極的に検討してください。
プロジェクトに興味のある濃い見込み客となる
スタートダッシュ対策、つまり事前集客の手段は様々です。
FacebookやInstagram、TwitterなどSNSで濃いフォロワーが多い方は、プロジェクト前に情報発信することで、スタートダッシュで支援を集めることは可能です。
しかし、よほど影響力のある人であれば別ですが、大半の方は自分のSNSだけでは限界があります。
いくらフォロワーが多くても、プロジェクトの属性が合っていなければ支援は得られません。
そのため、事前集客はSNS広告でプロジェクト内容を拡散することが一般的です。
具体的には、「SNS広告⇒LP⇒LINE」の流れで、最終的にLINEに登録を促します。
LPは、クラファンLPがあれば、ほとんど内容を変えなくていいのですぐにできます。
広告、LP経由でLINE登録した人は、プロジェクト開始前から商品に興味を持っている濃い見込み客となります。
LINE登録した見込み客に対してプロジェクト開始まで告知を続けて興味付けを行い、プロジェクト開始と同時に購入を促すことができます。
物販系であれば、LINE登録者の10%程度が購入すると言われているので、500人がLINEに登録すれば50人から支援されることになります。
LINEを活用することで、プロジェクト開始前から、属性に合った濃い見込み客を獲得することができるのです。
2回目以降のクラファンでも有効
LINE登録によって集めた見込み客リストは、1回限りではありません。
2回目以降のプロジェクトでも事前に告知することができるのです。
プロジェクトにもよりますが、すでに集めたLINEの見込み客に告知して、支援を促すこともできるのです。
もちろん、1回目と2回目のプロジェクトに関連性があり、属性が合っていることが前提となりますが、ファンを積み上げていくことも可能です。
LINEは利用者数が多くて開封率も多い
メルマガではなく、なぜLINEで見込み客リストを集めるのか? と思った方もいるかもしれませんが、その理由は利用者数と開封率にあります。
LINEは利用者数が現在9,400万人超と、人口の70%以上が利用しており、もはや利用していない人を探す方が難しいです。
周りでLINEを使ったことがないという人はほとんどいないのではないでしょうか?
※LINEビジネスガイドより抜粋
実際に、LINEは男女比も年齢層もほとんど偏りなく、満遍なく利用されています。
また、LINEは気軽にチェックできることから、開封率が非常に高いです。
通常、メルマガの開封率が10~30%とされているところ、LINEの開封率は60%以上というデータもあります。
そのため、プロジェクトの事前集客では、メルマガよりLINEの方が利用されることが多いです。
LINE公式に登録する
なお、事前集客で利用するLINEとは、通常皆さんが利用しているLINEのことではなく、LINE公式アカウントのことを指します。
通常のLINEでは1対1のやり取りしかできず、送信ボタン1つで一斉配信するならLINE公式アカウントが必須であるためです。
料金プランについては、2023年6月現在は以下の通りです(6月以降値上げされている点に注意してください)。
※LINEビジネスガイドラインより抜粋
LINE公式の料金プランで注意したい点は、メッセージ通数です。
メッセージ通数とは、メッセージを送信した数ではなく、「獲得リスト×送信数」のことを指します。
例えば「ライトプラン」の場合、獲得リストが500件の場合は10通送信したら月の無料メッセージ通数の上限に達する計算になります。
そのため獲得リストにもよりますが、メッセージ通数が200通までで、追加メッセージもできない月額料金無料のコミュニケーションプランの利用は現実的ではありません。
月額固定費はかかりますが、ライトプランかスタンダードプランの登録をおすすめします。
ライトプランも追加メッセージができないので、獲得リストによっては配信するメッセージ数に注意しましょう。
また、期待感を高めるために一定の配信は必要であるものの、あまり多すぎても逆に鬱陶しく感じて逆効果になる点も気をつけてください。
購買意欲を高めるLINE配信例文
それでは、具体的にLINEでどんな内容を配信していけばいいかをお伝えします。
重要なことは、期待を膨らませて購買意欲を高めることです。
そこで、クラファンスタートまでカウントダウンを行い、ご自身で作成したLPを参考にしながら商品情報を小出しにしていきましょう。
以下、LINE配信例文をいくつか紹介します。
ご自身のプロジェクトに合わせて書き換えるようにしてください。
また、先に述べた理由で下記のすべてを配信する必要はありません。
LPで掲載されている情報であれば、省略することも考えてください。
興味付け
ご自身で作成したLPを参考に、問題提起や解決策、既存の商品と違う点を伝えて興味付けを行います。
エビデンス・権威性
商品の魅力となるエビデンスや、権威性となるものを配信します。
特に輸入品であれば、海外クラファンの実績やお客様の声など、海外で好評だった旨や権威性となることを伝えます。
また、他の商品のシリーズ商品であれば、前商品やプロジェクトの実績やお客様の声を載せるのもいいでしょう。
自己紹介と価値観の共有
開発者や起案者の自己紹介や開発秘話、商品に対する想いなどを伝えて価値観を共有し、信頼を高めていきます。
アンケート
LINEの配信でおすすめなのが、アンケートを取ることです。
アンケートを取るメリットは2つあり、見込み客との距離感を縮めることと、見込み客の属性を正確に聞き出せる点です。
例文では、商品で気になる点について聞いていますが、性別、年齢、趣味趣向、どんな場面で商品・サービスを使いたいか聞いてみるのもいいでしょう。
アンケート回答
アンケートの回答結果を伝えます。商品で気になる点を聞いたのであれば、疑問点を解消して支援に対するハードルを下げていきましょう。
希少性・緊急性
クラウドファンディングでは、バンドワゴン効果を促すため、早い者勝ちで割引率の高いオトクなリターンを用意することが多いです。
そこで、リターンを限定している旨と、すぐに売り切れる可能性を示して、商品を欲しがっている見込み客に初動で支援してもらうように促します。
なお、完売の見込みを周知しなければいけないほどLINEの登録者数が出たということは、メッセージ通数に限界がある場合が多いです。
配信メッセージを絞るか、ライトプランからスタンダードプランに切り替えるようにしましょう。
プロジェクト開始前日
プロジェクト開始のカウントダウンをします。短めの予告で十分です。カウントダウンは前日だけでなく、当日数時間前でも行うといいでしょう。
プロジェクト開始
プロジェクトがスタートした旨を伝え、リッチメッセージを使って初日の購入を促します。
LINE配信で意識したい7つの重要ポイント
ここまでLINE配信例文をお送りしましたが、LINEを配信する際に意識した方がいいポイントについて解説します。
文字数の目安は300~500文字
LINEはメルマガと違って、なるべくスクロールさせないことがポイントで、あまり長すぎない文章にしましょう。
配信内容によって違いはありますが、300~500文字程度が目安です。
適度に装飾を入れる
ただ文章だけを書き並べるだけでなく、適度に顔文字や絵文字、装飾を入れるようにしましょう。
装飾では例えば「========」や「■――――■」などで文字を囲ったり「↓↓↓」でリッチメッセージに促したりしてください。
親近感が湧きますし、スッキリと読みやすくなります。
ただし、あまり多すぎると鬱陶しく感じてしまうので注意してください。
1LINE1メッセージ
1通のLINE配信に対して、伝えたいことは1つに絞りましょう。短い文字数で伝えられることは限られます。
1通で何個も伝えたいメッセージが分散していると、見込み客がかえって混乱してしまいます。
文章だけでなく画像も見せる
LINEは文章だけでなく、上記のようなリッチメッセージと言われるリンク付きの画像を挿入し、支援を募ったりMakuakeの登録を促したりできます。
LPが文章だけでなく図や表、写真などを活用することと同様に、LINEでもテンポよく画像を入れてください。
なお、LINEはトーク画面下部に固定されたリッチメニューというリンク付きの画像を設置することもできます。
ただ、リッチメニューについては余裕があれば設置するくらいで必須ではありません。
理由は開始前の配信が長くても10日程度であることと、LPを公開できるのがプロジェクト当日以降になるので、リッチメニューを作る必要性が低いためです。
改行・行間は要注意
LINEの文章は、見込み客が読みやすいように適度に改行・行間を入れましょう。
しかし、LINEは1行の文字数が限られており、中途半端に改行すると上図のように違和感が出てくるので注意してください。
重要なことは反復する
見込み客の多くは、LINEを読んでいるようで読んでいません。
あまり同じことを繰り返しても鬱陶しがられますが、重要なことは繰り返し送るようにしましょう。
特にカウントダウンのときは、プロジェクト開始日時を繰り返し送るようにします。
テスト配信して確認する
LINEを一斉配信する前に、テスト配信して、誤字・脱字のチェックなど配信内容を確認してください。
特に、行間や改行が適切か、不自然なところで改行されていないかを確認しましょう。
【まとめ】LINE公式を活用してプロジェクト初日から支援を伸ばそう
以上、LINE公式を活用して、プロジェクト初日から支援を得る方法について解説しました。
プロジェクトにもよりますが、「SNS広告⇒ティザーLP⇒LINE登録」という流れは、1つの事前集客の方として覚えておくといいでしょう。
事前集客は、クラファンの集客でもっとも重要なので、広告費のなかでも優先順位を高めて取り組むことがおすすめです。
事前集客については、拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく掲載していますので、ぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。
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