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徒然な生活と、ごはんのこと

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月4回、日々考えていることとごはんについて更新します。ゆるやかな作り方つきなのであなたもおうちでぜひ作ってみてください。どんなごはんになったか、感想も教えてね。
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2020年10月の記事一覧

時間をついやすこと ∽ オリーブの塩漬け

このnote、地味に続いていてうれしい。読んでくださっている方、ほんとうにありがとうございます。読んでるよって教えてくれること、ハート押してくれること、にやにやして受け取っています。どうぞ引き続きよろしくお願いします! 「時間をついやすこと」をむかしからすごく気にしている。はじまりは中学受験勉強の日々、つまりは小学校高学年のころからだったと思う。(もしよければこの記事を。非常にパーソナルなので有料です) ⏳⏳⏳ 多動気味なため一つのことに集中していると他のことが頭にわん

あゝ壱岐島 ∽ かぼちゃのおやき

まあいっか忙しいしと去年思った。 うわあ今年も行けないじゃんと肩を落とした。 長崎県 壱岐島への帰省のことである。 父方・母方どちらの祖父母も実家から徒歩圏内にあるわたしにとって、「帰省」と呼びたい毎年の習慣が壱岐島でのひとときだ。壱岐島は母方の祖母(この回でかいた最高のおばあちゃん)の生まれ故郷だ。母方の祖母は若き頃から「この島で終わってたまるか」と思って働いて貯金し、そのお金で島外へ進学、片親家庭・島暮らしから自力で上京して管理栄養士になったというど根性の持ち主なの

おふくろの味 ∽ ねっとりほくほく里芋のまる焼き

"おふくろの味"と聞いたとき、こんこんとわきあがるあったかい気持ちがある。そこには腰くらいまでの小ぶりな円卓があって、手触りのいい立派な木の椅子が4つ。効きすぎた暖房のせいでほっぺがカサカサする。犬が足元をせわしなく歩き回るから挨拶する。普段は見ないテレビがここでは四六時中つけられていて音量が大きすぎる。円卓から見渡せる距離にある台所ではたくさんの鍋が湯をあげていて、せわしなく動き回るのは、私の大好きなおばあちゃん。ゴトゴト、シャッシャッ、コンコンコン。小さなからだで包丁を力

てまひまと祖父母 ∽ 栗の長期保存

実家のある千葉県から、今暮らしているところ宛に、小箱が届いた。ずっしりと重たいけれど、やけに小さいから、思ったのと違う、と思った。前の日に母から「栗送っておいたからね!」と連絡が来ていた。私は来月企画している炊き込みご飯会のために、栗をイガごとまるごと送って欲しいとお願いしていた。それで届いたこの箱は小さすぎた。 🌰🌰🌰 おそるおそる開くと、まず見えたのはむっちりしたみかんと柿。 見覚えがありすぎる面々だ。これは父方の祖父母の畑で毎年どっさり採れていたみかんと柿だ。みか

愛したい包み込みたい ∽ 手作り水餃子

今日は愛についてと、 皮からつくる手作り水餃子の話。 🥟🥟🥟 来年の春に卒業するために、 宗教哲学専攻の私、卒論を書いています。 『現代日本において愛するということはいかにして可能か?〜エーリッヒフロムの「愛するということ」を参考にして〜』というのが今のところのテーマなんですが、いやあ、我がことながらとっ散らかっていると思う。 「なんで愛するということについて書くの?」ってなんども聞かれるけどうまく答えられない。純粋に気になる。だって愛ってなんだ。そしてすごく魅力的