地方に移住したいと考えている人に必ず勧めたい2拠点生活の話。〜2022年版〜
初めての方もそうでない方も。
私は2020年の秋にコロナによるリモートワークの拡大をきっかけに、神奈川県の鎌倉市から広島県の広島市に引っ越してきました。
コロナをきっかけにUターンやIターンで地方に思い切って住んでみようかなという人は今だいぶ増えているんじゃないかと思うのですが、そういう方へ向けて、地方に行くにあたっておすすめの方法を紹介したいと思います。
とくに生まれ故郷に戻るUターンではなく、出身地などとは異なる土地へ行くIターンの方におすすめです。
そのポイントはこの3つなのですが、その理由と詳細を詳しく書いていきます。
・いきなり引っ越しをするのではなく2拠点生活から始める
・どちらか1拠点はホテルサブスクなどの便利なサービスを活用する
・2拠点生活は期間を区切ってその間に次の行動を決める
私の移住遍歴
少し私自身のお話もしておきます。
今、1年半ほど広島に住んでいることになるのですが、実はすでに4年前の2017年にもすでに一度広島に住んでいたことがあります。
しかも、その時に住んでいたのは広島市ではなく、広島県にある宮島(離島)です。
2017年の晩夏から春にかけて、私は約半年ほど宮島の山奥にあるポツンと一軒家と、東京の目黒区の自宅を行ったり来たりするいわゆる2拠点生活というものをしていました。(どうしてポツンと一軒家に住むことになったのかは長くなるのでまた別の機会に)
思ったよりも辛い田舎の生活
宮島へ住むことにしたのは、仕事がきっかけで訪れた宮島がすごく気に入って、こんな素敵な場所で寝て起きて暮らすことができたらさぞ幸せだろう。と思ったからです。好きで住み始めたのです。
にもかかわらず、宮島に住んで3日目には「辛い、東京に帰りたい」と感じていました。
自分で住みたくて住んだ癖にいくらなんでもちょっと早くない!?と思われそうなのですが。横浜育ちで街しか知らない私にとっては、島の暮らしと街の暮らしは何もかもが違いすぎて、相当なストレスを感じました。
常に誰かに見られている
私が住んでいたのは離島の山奥だったので、交通や生活の不便さという点もありましたが、中でも一番ストレスを感じたのは近くの人間関係です。
人間関係というとちょっと語弊がありますが、だれかと何か揉めたとか、嫌な人がいるとかではなく、田舎はとにかく匿名性がないのです。
匿名性がないというのは何かというと、「島のどこに行っても何をしても常に誰かに知られる、見られている」という意味です。
島の人口は限られており、移住者も多くはないので、私の存在はまたたく間に島中に知れ渡ります。自意識過剰なのではなく、本当にそうなんです。
地方出身の方は当たり前にわかることだとは思うのですが、匿名性バリバリ、マンションの隣の住人とも顔を合わせることのないような横浜や東京でしか生活したことがない私にとって、この匿名性の無さに対するダメージが半端なかったのです。
もちろん、それ以外に山奥のため夜明かりがなくて怖いとか、野生動物が多すぎて怖いとか色々な意味でストレスを受けまくっていました。笑
これがもし引っ越しだったら
そんなストレス最高潮からスタートした、理想とは違う地方の生活を1週間ほど終えて東京に戻ったときは、心からホッとしたのを覚えています。
東京に帰る場所があって本当によかった!!!と思いました。
人間関係以外にもやはり未経験の場所での暮らしというのは予想と違うことの連続です。そうしたときに、元の場所にいつでも戻れるというのは思ったよりも重要なセーフティネットになることを身を以て経験しました。
コスパだけでは語れない2拠点生活のメリット
2拠点生活の話になると必ず言われるのが
「家賃が二重にかかるよね?」「生活に必要なものはどうするの?」といった話です。
たしかに2拠点生活はコスパが悪いです。主にはこんなものが負担になるイメージです。
・生活にかかる家賃やモノなどのコスト
・交通費
私が2017年に、大した稼ぎもないフリーランスの時にそれができたのは、たまたま山奥の家を好条件で借りられたということもあります。
ただ、2022年になった今あらためて考えると、当時よりさらに『手軽に短期間住める場所や手段』がすごく増えました。
例えばHafHなどのホテルのサブスクだったり、ゲストハウスのマンスリープランなどを使えば、家賃よりも安い価格で住める上に、生活必需品やインフラ経費も要りません。
私の友人にも、2拠点どころか賃貸の家を手放して、ずっと好きな土地を転々とめぐりながらワーケーション生活を送っている人も居ます。
HafHのマンスリーのプランは、東京23区のちょっといい場所のワンルームに住むのと変わらない価格です。
2拠点生活をしてみよう!というときに、いきなりプロパーで賃貸住宅を借りて、ガスや電気などインフラを通して、生活必需品を一通り揃えて…みたいなことをしようとしたら当然手間もお金もかかりますが、もう今ではそんなことすらする必要がないのです。
交通費も、LCCや割引をうまく使うことでかなり削減できます。
それでも手間はかかりますが、最初から3ヶ月・半年など期限を決めてやるのであれば永久に続くわけではないので、『移住に挑戦するための必要な経費』と割り切ることもできるのではないかと思います。
あらためて、2拠点のすすめ
とういうわけで、いつかは憧れの田舎暮らし・地方移住!と考える方へ向けた2拠点生活のすすめでした。
・いきなり引っ越しをするのではなく2拠点生活から始める
・どちらか1拠点はホテルサブスクなどの便利なサービスを活用する
・2拠点生活は期間を区切ってその間に次の行動を決める
2017年当時よりも、更に移住へのハードルも下がり地方移住を検討している方が増えているかと思いますので、参考になれば幸いです!
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