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風景写真と目で見る風景①ー絵本工房ー

毎週土曜日に絵本工房では、世界観づくりの一環で好きだなぁと感じた街の写真を絵に描いています。

ただ、どうも写真を基に描いた街に違和感があるんです。絵を描くまで全く気づかなかったのですが、どうやらカメラで撮る写真と人間の目で見る風景は一緒じゃなさそう。実際にそこにいるように感じる街を描きたいです。

この記事では、目で視るしくみを掘り下げて、風景写真と体感する風景の違いを考えます。


目で視るしくみ

”目で視る”のプロセスを調べると、ざっくり4ステップありました。

①眼に光が入る
②網膜に光が届く

③光が当たった場所の神経が電気信号を出す。
④脳が電気信号を解析・調整し・認識する

”見える”って実はすごいしくみでした。生物学やら医学やらで、奥がとっても深い。でもこのしくみが分かれば、感覚に訴えかける絵に近づける気がします!頑張っていきます。

今回は”①眼に光が入る”のしくみから、絵を体感(目で見た風景)に近づける方法を考えていきます。


①眼に光が入る  〜明暗〜

”眼に光が入る”のプロセスは景色の明暗をコントロールしていました。
暗いトンネルから外に出た時、視界が真っ白になりますよね。あれって眼に光が入る量が多すぎるからなんです。

光は黒目から入ります。眼のしくみとして、暗いところでは黒目(瞳孔)が広がり、明るいところでは黒目(瞳孔)が小さくなるそうです。だからトンネルから出て一瞬真っ白になっても、すぐに景色が見えるようになるんですね。

人は黒目の大きさで明暗を調整していました。


絵に応用するとしたら・・・

”絵を感覚(目で見た風景)に近づける”の観点で考えるとどうなるだろう。

トンネルの出口にちょっぴりワクワクしたり。
夜空に浮かぶ星にうっとりしたり。

暗いところから見る光って、綺麗なイメージがあります。もしかしたらそれは、構造的に目が留まるからなのかもしれません。この綺麗なイメージを絵に表すとしたらどうしたらいいだろう。
今度、暗い場所から見る光の構図の絵は、明るさを強調してみたいようと思います。


まとめ

今回は、風景写真と目で見る風景の違いを『①眼に光が入る』しくみから考えました。夜景や花火、プラネタリウムなど、暗いところから見る光には心が動きやすくなる性質がありそうです。

人の心を動かす絵を描くには、人が心を動かす瞬間を知るのも1手です。人は、目にした情景から感動する機会が多くあります。今後も眼のしくみから、心が動く瞬間を紐解いていきます。



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