災害が起こったとき、公務員は家や家族をどうするの?
災害が起こったとき、公務員は、当たり前だけど目の前の災害対応が最優先であり、出勤して災害の対応が一番となるが、自らも被災していることが多々ある。
一般社団法人アスミー代表理事で、自身も神戸市企画調整局つなぐラボ特命課長として公務員をされている秋田大介さんの言葉にはっとしました。
2020年12月20日にオンラインで行われたイベント、『38年間クビにならない公務員が本当に本当にすべきこととは【市役所をハックする!season3説明会】』において一般社団法人アスミーについての説明を聞いたときのお話です。
私は公務員になってそろそろ3年たちますが、勤務先や住んでいる場所を大きな震災に襲われた経験はありません。仕事上で震度いくつ以上で参集しなければならないなど文面では理解していますが、実際にいくとなるとどうなっちゃうんだろうか…正直想像していなかったんだと思います。例えばこの先ライフステージが変わっていって、旦那さんや子ども、高齢の両親が自分の周囲にいてくれたりしたら、大事な人たちに後ろ髪をひかれながら出勤するんだ…と思うと、不安になってしまいました。今回はアスミーという団体の話から私が考えたことを記します。
もしあなたが被災したら、アスミーメンバーが駆けつけます
頻発する豪雨、地震などの自然災害の被害にあった公務員を支える公務員同士の互助の仕組み、それがアスミーです。実際に一昨年の台風19号で被災した宮城県丸森町に被災したメンバーがいたため、ほかのメンバーが全国から駆け付けて自宅の復旧を手伝ったとのこと。ありそうでなかった仕組みだなと感じました。
災害時の基本的な考え方は「自助・共助・公助」、そして最近は「近助」という考え方もでてきていますね。この「近助」は、文字通り『なにかあったら近所の人たちで助け合いましょう』という考え方です。近くの人たちとの顔の見える関係は平時はもちろん有事の際にとっても大事で、だからこそ各自治体も地域コミュニティを重視しています。
でもよく考えたら、近所の人たちってみんな被災者なわけです。自分の家のことで精いっぱいになります。「仕事に行くので私の家の片付けをお願いしたいんです」とは言えない…そんな時に全国から応援が来てくれたら、心強いなぁと素直に思います。
遠くの災害に対して何もできない自分
そうはいってもまだ「こども」や「持ち家」など守らなければいけない存在がはっきり見えていない若者からすると、月1,000円→年12,000円の出費は小さくはないものです。アパートなどの共同住宅に住んでいたら、被災したとしてもお部屋に入られるのはなんとなく抵抗があります。「来てもらうの悪いしな」と遠慮も生まれそう。
つまりあんまり自分が加入するメリットはないかなと思ったとき、思い出しました。2011年の東日本大震災や昨年の九州豪雨など、何もできない自分に無力感を感じていたことを。募金するにしても何に使われているかわからないので、どんなツールでどこに募金しようと迷ったことは多々あります。もしアスミーに加入していたら、集めた会費が駆け付けるメンバーの旅費になったり、被害にあったメンバーを助けることができるんだということに気が付きました。自分が仕事などで行けなくても、なにかしらできることがあるという感覚はともすれば自己満足といわれるかもしれません。でも自己満足だってやらないより少なくとも誰かの役に立てるかもしれないと思ったら、使途が明確であればメンバーになるのもいいなぁと感じた次第です。
では災害がないときは…?
とのこと。全国のメンバーと繋がることができるのは、楽しいですね!
結局私はメンバーになるという結論を出しました。
でも同年代がいないから、もし関心がある人がいればつながりたいなと思ってnoteをしたためました。
全国の公務員が力をあわせたら、すごいことになりそうじゃないですか?
<一般社団法人アスミー詳細>
※本記事作成にあたっては、一般社団法人アスミーの許可を得ていることを付記いたします。