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初心者が求めていることは?

こんにちは
最近Twitterのスペース機能を使って他愛のない話をするのが楽しいなりさんです。
やっぱり誰かに聞いてもらえると、自分の中の考えを再確認&整理できて良いですね。

先日のスペースでの会話の中に、ボードゲームを遊ぶ際に、大人のボードゲーム初心者への配慮はどうすべきかという話題がありました。みんなで頭をひねっていました。
どの界隈にでも言えることかもしれないので、まとめてみようかと思います。

話の前提

今回のこの話の対象は
・年齢は20歳以上の大人
 (別に高校生とかも当てはまりそうな気もする)
・ボードゲームにまだそんなに慣れていない。
 (TCGにもあまり触れていないor慣れていない)
・30~60分ほどのドイツゲームにいまから初めて挑戦する
(例えば、カタン、ドミニオン、カルカソンヌなど)
という前提で進めていこうかと思います。

(何回でも再プレイできる短いゲームや、運要素高めの軽いパーティゲームではこの話は当てはまりにくいですからね)

手加減やハンデの是非

まずは、手加減やハンデはやるべきかどうか、という話。
ほとんどのボードゲーマーたちは「手加減なんて必要ない。それは相手に失礼」と考える方が多い気がします。

実際、それは確かにその通りで、手加減された側からすると「ん?もしかしてなめられてる…?」となりがちです。

ましてや、ハンデをあげている側が勝った場合どうなるでしょう?

「こんな逆境状態から勝つなんてすごい!カッコイイ!」と思ってもらえるでしょうか。無いですね。男性にありがちの勘違いです。(偏見)

実際は「二度とこんなゲームなんてやらんわ!!」と言われ、険悪になることが多いです。

では、手加減がない状態で相手を打ち負かしてしまったらどうなるか。
「負けちゃったけど、次は強くなるぞ!」と思ってもらえるでしょうか。

これも初心者さんには珍しいほうですね。ほとんどは、心が折れて次から近づいてこなくなります。

手加減してもダメ、しなくてもダメ。じゃあどうすればいいのか…。
スペースの皆さんもここで悩んでました。

ちなみにですが、筆者は「初心者への手加減アリ派」です。
ただし、自分は手加減をしているということを相手に感じ取られないことが条件です。

つまり、極端な敗北や勝利にはせず、勝つか負けるかギリギリの接戦になる勝負を相手に気付かれないようにするのです。
これに関してはかなり難しく、あまり現実的ではないと言われちゃいました。ごもっともです。

さて、それができるかできないかの話は置いといて、
ここで大事なのは、初心者はそんないい勝負のゲームを求めていること

つまり、明らかに勝ちの目がないような状況になるともう心がぽっきりと折れてしまうようなことは避けたい。それが60分とかかかるゲームの序盤、中盤ならばなおさらです。残りの時間が苦行でしかありません。
「そんなひどい状況にならないかな…?これで大丈夫かな…?」と、
ゲーム中の初心者の心の中は不安でいっぱいなのです。

ひどい状況の例を挙げると
カタンで初期配置を知らずのうちに推奨されない場所に決めてしまい、ゲームを進めていくための素材が全くでなかったため、勝利点がまったく手に入らなかった、などですかね。
知っている人からすればそうなることは当たり前のことだし、そういうもんだと考えますが、初めてプレイする人からすると理不尽以外の何でもありません。

手加減ではなく配慮

初心者さんは「自分と同じくらいの理解度の人と遊びたい」と考える方が多いです。それはなぜか。
2つ理由を紹介します。

1つめは
自分よりもレベルが上の人の考えは理解できず、会話などのコミュニケーションが成り立たない(ことが多い)からです。

専門用語や深すぎる知識、考え方が呪文のように飛び交い、何を言ってるのかわかりません。理解できないのだからストレスが溜まり、離れてしまいます。

そして、2つめは
わからないことに関する選択や決断には、不安やストレスが付きまとうからです。

ボードゲームはそのゲームの流れの中で、いろいろな選択が生まれます。
しかもそれはアナログであるがゆえに、自分たち自身がコマやカードなどを動かさなければなりません。
よく分からない状況で人は何かを決める場合、結構な不安を抱えるものです。
そんな状況に共感してあげたり、ひとつの行動に対して「その選択いいね!」と一言伝えるだけでも、不安はかなり取り除かれます。

(そんな初心者のストレスを緩和する一つの案もありますが、それはまた別の記事で)

初心者の心情

いきなり勝った負けたのマウント合戦をしにボードゲームをする初心者はいないと思います。(いるかもしれませんが)
大会などならまだしも、趣味サークルならば、仲間や居場所、時間などを求めて足を運ぶ方が多いでしょう。

経験者がすべきことは、そんな初心者の心情を客観的に理解してあげることです。つまり「初心者にとって理解がまだ十分ではないこと」を経験者側は理解して会話をしてあげなければいけません。

みなさんはこの「会話」はちゃんとできているでしょうか?
知らず知らずのうちに専門用語とか、相手の知らない人や場所の名前を出したりしていないでしょうか。テンションが上がってこのゲームにおけるセオリーや俺の考える強いコンボとか鼻息荒く話してませんか?
ちょっと落ち着いて相手の顔を見てみてください。苦笑いしてませんか?

「俺らの会話についてこれるか?」「強くなる方法を教えてやるぜ」みたいなスタイルだと「あ、じゃあいいです」とくるりと踵を返されます。

初心者が不安や疎外感を感じないよう、楽しい場や時間になるように「会話レベル」を調整することは必要なことです。

まとめ

そんなわけでまとめです。

今回の話に当てはまる人が相手の場合

手加減は、やるべきではない。
・手加減をしてもいいことない。
・やるならバレないように。(現実的ではない)
本気で相手をするのも良くない。
・勝ち負けにこだわり過ぎない。
初心者は何を求めているのかを考える。
・ゲーム中の不安が緩和するように程よく合いの手を入れる。
・会話のキャッチボールをする。
・相手の理解できない会話をしない。

なんだか無難なまとめに落ち着いてしまいましたね。


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