Sexyって何だろう。
嵐やSMAPはテレビで見てるくらいだった。嵐は毎週テレビを見てるし、コンサートの付き添いも行ったことがある。でも、その程度のレベルだった。他はグループに一人か二人顔と名前が一致する人がいる程度だった。
「Sexy Zone」
衝撃的で強烈な印象を残すグループ名。だが抵抗を覚えるのは、最初のうちだけで、いつの間にかSexyは”かっこいい”とか、”一生懸命”とか、”美しい”とか、そんな意味合いに変わっていくようになる。
気になり始めたのは2016年。ちょうどROCK THA TOWNが発売された頃だった。最初は佐藤勝利くんの顔に惹かれた。なんかこんなこと書くと「結局、顔かよ!」と言われそうだが、数多のイケメンがいるジャニーズ事務所でも群を抜いてイケメンなのは彼自身もグループにとっても大きな武器なんじゃないかと言える。”顔面国宝級イケメン”はたくさん出てきているけど、正真正銘顔の好みはあれど誰が見ても顔面国宝と言えるのは、佐藤勝利と吉沢亮しかいないんじゃないか。(主観です)
どこがかっこいいとかじゃない。どこを切り取っても絵になる。そんな印象だった。
そしてそんな佐藤勝利くんが気になり始めて色々と漁っていたところ、見つけてしまった伝説の冠番組「Sexy Zone Channel(通称:セクチャン)」。
ここで「僕の富士!」等、数々の名(迷?)言を残したメンバーと言えば、松島聡くん。もう彼の。勝利くんの顔の良さを制して、聡ちゃんの魅力にどぼどぼ浸かって行くことになった。
セクチャンでは天然炸裂あほの子でキャピキャピしてるのに、ROCK THA TOWNでバッキバキに踊ってる聡ちゃん。本当に同一人物ですか?
高校生でお金もクレカも無かった自分は毎回、少クラとYoutubeのおこぼれ(今思うと普通にダメです)を見ていた。
大学生になってからは、授業と部活に忙しくオタ活のようなことはほとんどしなかった。
別にライブに行きたいという気持ちも無かったので、ファンクラブにも入っていなかったしジャニーズWeb(有料ブログサイト)は存在すら知らなかった。
妹が嵐が好きだったので、嵐にしやがれの枠か何かでニノがSexyZoneに24時間テレビのメインパーソナリティーだと伝えたのも見てたし、24時間テレビもずっとじゃないけど見てた。3日で人生は変わるのか?も1回だけ見た。
そんな中で、松島聡くんがパニック障害の療養のため活動休止というニュースが流れた。ここまでたいしてお金を落としてもいない自分が言うのもおかしな話だが、めちゃくちゃショックを受けた。
だがそのあとは5人のことを忘れたように、また大学生活を淡々と過ごしていた。
そんな日常が変わったのは2020年。世間では新型コロナウイルスが蔓延し、なんだか暗くなりかけていた頃だ。
中島健人・平野紫耀W主演ドラマ「未満警察」もコロナの影響を受けていた。自分は卒論やら何やらがあったり、1話が結構自分の中では怖かったのでそれ以降見ていないのだが、かなり話題になったドラマだった。
未満警察の主題歌は、セクゾもキンプリも歌っている。Mazy Nightは嫉妬するくらいかっこいい曲だ。
でもRUNはかっこよさだけじゃない。沼にどっぷりつかってから知ったことだが、この曲はSexy Zoneというグループの今を映していた。白鳥が水面下で頑張って水かきを動かしているように、ジャニーズ史上最年少でデビューしてエリート街道を走っているように見えている彼らもまた夜明けに向かってがむしゃらにもがき続けている。
このコロナ禍で夜明けが見えない世の中だけど、”太陽はきっと きっと この闇を照らすはずさ”と背中を押されるような歌詞。ケンティーがMUSIC DAYで「聴けば誰かの応援歌、歌えば自分の応援歌」と言っていたが、本当にその通りだと思う。
そして、この曲のリリース後に、聡ちゃんの復帰。私が3年前に応援したいと思った男の子は、姿を見せていない間に自分の魅せ方がとんでもなく上手くなって、何倍も何十倍も格好よくなっていた。
RIDE ON TIMEでもRUNに込めたメンバーの想いはたくさん話されていたし、POP×STEP⁉のライブでも最後にこの曲を披露した。
ドラマ主題歌ということ以上に色んな思いが詰め込まれている曲だ。
MUSIC DAYで5人のRUNが披露された時は、セクラバ(Sexy Lovers:セクゾファンの総称)未満だったが泣いた。数日後、バイト帰りにRUNの初回限定版BのCDを買った。あと半歩でドボンのところまでやってきた。
10月になってもMUSIC DAYの余韻は冷めなかった。そんな中、POP×STEP⁉のライブが配信されることを知った。FCに入らず、一般で見ようと思っていたがその一週間前にSnowManのライブがあるということを妹から聞いた。
グループのファンクラブ会員なら一般より1000円安く、ジャニーズのファミリークラブ会員(他グループのファンクラブ会員)ならば、500円安く見られる。ちょっとSnowManも見て見たかったので、自分がSexy Zoneのファンクラブに入りチケットを購入した。
ファンクラブに入ると、動画、会報とライブまでの一週間情報過多で驚いた。わからないことがあれば、Twitterで呟けば優しいセクラバさんが答えてくれた。Sexy Zoneのファンクラブは福利厚生が充実しているとは聞いていたものの自分が想像していた以上で驚いた。
「セクゾは沼じゃなくて温泉」と言われていた気持ちがわかった。Sexy ZoneもSexy Loversも優しいのである。どれがいいとか、どの映像や会話がどの特典に入っているとか、懇切丁寧に教えてくれるのである。本当に素敵すぎてびっくりした。
POP×STEP⁉ライブはオーラスを見た。オープニングからかっこいい。ずっとかっこいい。全員顔が良い。この時、数年前からファンクラブに入って現場に行かなかったことを後悔した。
日替わり曲の場面で、そこまでずっとSexyでかっこよくて張りつめていた空気がふわっと明るくなる。5人でいることが本当に楽しそうなSexy Zoneを見てこっちまで楽しくなるし、泣きそうになった。アンコールは泣いた。
ファンクラブに入ってからは速かった。CD・DVD色々買ったし、グッズも、写真も、雑誌も買った。Sexy Zoneは全員20代だが、今年で10年目ということもありCDやDVDの数は多い。自分の追える範囲で過去作を追っているが、追えば追うほど、歴史を知ってまた涙腺が緩くなる。
小説のようなグループだと思う。突然集められたメンバーでジャニーズ史上最年少デビュー、大人の都合で体制が変わったり、影で色々言われることもあっただろう。メンバー内でのギスギスした空気が流れた時もあったという。私はその時期はリアタイで追っていないけれど、昔から応援しているセクラバさんのツイートや過去作品からたくさんのことを知った。どんなことがあろうと、ファンの前ではアイドルとしてキラキラの笑顔を見せていた。彼らは幼い頃から間違いなく【プロ】だったし、アイドルになるべくして生まれてきた存在なんだと思った。彼らの生き方や考え方は紛れもなくSexyで、本当に素敵な5人だと思う。
完璧なSexy王子様。努力家で一生懸命な最年長・中島健人
頭の回転が速い。バラエティーも大活躍中・菊池風磨
幼い頃から完成された少女漫画の少年フェイス・佐藤勝利
天然で「持ってる」。ダンスの魅せ方はグループ1・松島聡
勤勉で多様な視点を持っているグループ1の高身長で最年少・マリウス葉
ずっと真面目に努力し続けてきた彼らが素敵な形で報われて欲しい。新規が偉そうなこと言ってごめんなさい。でも、知れば知るほどこんな素敵な彼らが国民的アイドルになってほしいと願わずにはいられないのである。
(公開日時 2021年3月31日)
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