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テキトーに思ったことを書き散らしているものを集めています。
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記事一覧

【他行為①】「する」の否定では表せない「しない」について

 おはようございます。最近は曇りがちで憂鬱にもなったりしますね。用事がないとついつい昼前に起きて、さして何も食べず家でダラダラと過ごしてしまいます。まあそれはそれで精神休養の大事な時間なのでしょうが、無性に空っぽさを感じてやまない。「今日は何も成していない」「この時間に何かもっと充実したことができたのではないか」といった怠りに襲われてしまうためです。  ここで生じるのが「他行為可能性」の問題です。「他行為可能性」は私が最近頻繁に考えるネタで、今回の問題も通じているのではないか

【他行為②】自分の中で反射する態

 おはようございます。7月に突入しましたが、北のはずれでは依然三寒四温…いや、それはさすがに言いすぎか。一寒二温一暑くらいですかね。忙しいはずなのにそれにイマイチ気づけていない、そんなVia Dolorosaに立たされそうな今日この頃です。  前回(【他行為①】「する」の否定では表せない「しない」について|ナリカワコウト (note.com))の続きです。 ミリしらのための中動態  前回何も考えずに「声をかけようとしてやめるという中動態的な行動」と述べましたが、なんで中動

フィールドへの道

 気づけば4月になりましたね。本州は花粉がヤバいヤバいので逃げてきました。今月はそれほど多忙でもない(予定な)ので、積み本でも消化しようと。あとは、今年のフィールドワークを見据えて人類学の勉強を本格的に進めようかなと思ってみたり。  ただ、昨年度まったく思うように研究らしいことができなかったため、人類学に注力すべきかはたまた他のところに浮気して視座を増やすか、なかなか模索中です。自分がこの分野に向いているのかも、おいおい考えねばなりませんね。 フィールドノート  人類学を

フィールドへの道 その2

 おはようございます。フィールドへの道|ナリカワコウト (note.com)の続きです。別に続ける気はなかったのですが、昨日の気づきをふまえて文章を残すとすればこの続きに置かれるのが最も相応しいように思われるのです。  ということで、前回を読んでおられない諸賢もぜひお手柔らかに。 日記って、意味ある?  私は、フィールドノート、より広く言えば日記が書けません。そしてその理由が①メンドくさがりだから、②言語化がムズいからの2点ではないかと以前説明しましたが、それが少し不正確

【大学いるうちにやっとかなあかんことメモ1】良い大学で良い授業受けてたら「学んだ」ことになるんですか?

 おはようございます。大学生です。より正確には3回生です。  なんだか逆張りみたいなタイトルで始まりましたが、今回の要旨はコレ☝☝☝です。なお、私は文学部の人間なので、ほかの学部、あるいはほかの大学の事情は分かりません。また、実体験のみを参考としているので偏見も誤解もあるかもしれませんが、ご愛嬌。 第1の錯誤 「勉強する」と「学ぶ」 準備運動としての単位  さて、わが身を省みると、卒業に必要な単位はもう取り終えましたが、卒業に必要な教養はまだ2割くらいだと思います。ヤバ

【大学いるうちにやっとかなあかんことメモ2】お金稼いでたらエラいんですか?

 前回(【大学いるうちにやっとかなあかんことメモ1】良い大学で良い授業受けてたら「学んだ」ことになるんですか?|ナリカワコウト (note.com))の続きです。  記事編集を始めると、「読んだ本の感想をnoteにかいてみませんか?」とありますね。いや、なんでデフォルトでそんなキラーパスしてんねん笑。そんなジャンジャン書評できるわけないやろ。  まあそれはさておき、またずいぶん挑戦的なタイトルです。はじめに誤解を解いておくと、お金を稼げる人はエラいです。間違いありません。し

晦渋の怪獣①

 がおー。アホみたいなダジャレができました。下世話なものはダジャレ、高尚なものは掛詞です。  おはようございます、ナリカワです。がんばって文章を書こうと思えど、良いトピックなどそう見つかるものでもなし。正直、日記みたいなよしなしごとなので意味のないことをわめくだけで良いのですが、やはり世間の目につかぬとも限らないのでそれなりに中身のあることを言いたいよなという恥じらいが邪魔をしています。  ですが、ふとこれまで出した文章をふり返ったとき、どれもこれも満足のゆくものというわけも

晦渋の怪獣②

 がおー。意図せず連休が訪れているのですが、ダラダラしちゃってどうも…。まあとりあえず、続きです(前回はココから → 晦渋の怪獣①|ナリカワコウト (note.com))。  念のためですが、晦渋は「かいじゅう」と読みます。なんで「がおー」と言っているのか、伝わっていない人がいたらしいので補足です。 文学から日常へのきざはし  『文学形式の哲学 ー象徴的行動の研究』というケネス・バークの著作があります。2年ほど前に、何故だか覚えていませんが半分ほど読みました。これはなか

少女熟成中...1

 おはようございます。みなさん積読してますか?私は何十冊かしています。実家に帰ると何百冊かしています。  そのなかには当然「読まねば」というものもたくさんありますが、もはや骨董のようになっているものもあります。ただいずれにせよ「捨てていない」という事実もあるわけで、結局何かしらの意味があると信じているからこそ残っているのでしょう。  先日ゆる言語学ラジオの水野さんが「積読は発酵する」みたいなことをおっしゃっていたの(引用かも?)ですが、きっと私もそんな思想にふかく共感できる積

地縛と自縛

 おはようございます。ナリカワです。めっちゃ寒くなってきましたね⛄雪こそガンガン積もってはいないものの、道がけっこう凍っております。不便ですね。北海道2年目にはまだ厳しい世界です。 コミュニティの束縛  ある地域に暮らしているとそこで最も生活しやすいように馴染んでくるものです。私たちは言葉を巧みに使い、毎日ご飯を食べ、交通ルールを守りながら生活しています。でもそれが本当に正しいのかどうかを考えるには、それを習得する時間はあまりに短すぎます。  たとえば、信号。青なら渡る。