プペルカレンダーに学ぶ!自分の商品・サービスの届け方とは?
「行動経済学は一応、頭に入れておいた方がいいよね。」
キンコンの西野さんは、ブログでこんなタイトルの記事を書いていました。
引用
さて、2024年8月31日はプペルカレンダーの発売日で、「コピー用紙よりも売れた」と話題になりました。
では、なぜカレンダーがこんなに売れたのか?
少し、わき道から行かせてください。
西野さんは、西野亮廣独演会2015で、お客さんから「天然で面白いことを言っているんですか?」と言われ、「んなことない、全力で笑わそうとしている!」という話をされていました。
引用
つまり、お客さんからは、西野さんが天然で面白いことを言ったり、天然で(もしくは、感覚で)プペルカレンダーをたくさん(コピー用紙よりもたくさん!)売っている、と思っている可能性があります。
(ぼくだけかもしれませんが。)
言い換えると、西野さんが数字を狙いに行くときは、西野さんがこれまでに仮説検証を繰り返し、その中で効果があった打ち手をすべて動員している!と考えることができます。
で、今回、ぼくがするのは、西野さんの打ち手を、
行動経済学の側面から説明する。
というものです。
この文章を読めば、
西野さんは天然で(感覚で)プペルカレンダーを届けているのではなく、極めて理論的に届けている、と思うようになってくるのではないでしょうか。
そして、プペルカレンダーの届け方を学べば、自分の物やサービスの届け方に応用できると思います。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼行動経済学によるプペルカレンダーの届け方その1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
商品やサービスを買うプロセスを、極限まで簡素化する
ロンドンの「ボブ・ボブ・リカード」というレストランは、シャンパンの注文方法を、
「手を挙げてオーダーする」
から
「(各テーブルにある)シャンパンボタンを押す」
に変更したそうです。
(以下、シャンパンボタンの写真)
すると、このレストランのシャンパンの売り上げが、イギリスで一番になったそうです。
「手を挙げてオーダーする」という、たったそれだけの摩擦(面倒なこと)が、売り上げに大きく関わる、ということです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼プペルカレンダーの場合
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回のプペルカレンダーは、アマゾンで販売されていました。もしこれが、BASE (ベイス)や他のサイトで販売されていたとすると、ログインすることをためらった人が一定数いると思います。
(アマゾン一本にしぼり、アマゾンランキングを狙いにいった、というのもある)
これを、自分のサービスに置き換えると、例えば、西野亮廣講演会のチケットは基本、Peatix(ピーティックス)かPICTURE BOOK(ピクチャーブック)での販売となっています。
これは、西野さんのことに興味がある人は、すでにログインが完了している、というのが大きいと思います。
なので、チケットの販売に関わらず、自分の商品・サービスを届ける際は、
「シャンパンボタン」
のことを思い出し、購入のプロセスを徹底的に簡素化しようと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼行動経済学によるプペルカレンダーの届け方その2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
商品の使い心地を想像できるようにする
2012年、ライアン・エルダーとアラドナ・クリシュナの研究チームは、321人においしそうなケーキ一切れの写真を見せたそうです。
こんな感じで。
すると、「自分は右利きで、皿の右にフォークがあるのを見たとき」には、ケーキに対する購入意欲は35%高かったそうです。
論文の結論によると、
つまり、商品やサービスを購入したあとのイメージが持てると、より買いたくなるよ、という現象です。
プペルカレンダーの場合、西野さんはXで、
「リビングに飾られることを想像しながら、丁寧に描かせていただきました。」と発信していました。↓
また、YouTubeライブで、「家の白い壁には、プペルカレンダーの落ち着いた色味があるといいな」
とも話されていました。
それを聞いたぼくは、自分の家のかべにポスターがあるのを自然と想像していました。
(そして、買いたくなり、実際に購入しました。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼まとめ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どうやら、プペルカレンダーには、自分の商品・サービスを届けるための学びがたくさんつまっているようです。
自分が、西野亮廣講演会を開催する際にも、覚えておこうと思います。
長い文章の読者になっていただきありがとうございました!!
サポートしていただいたお金が本一冊分になりましたら、出版させていただいたパパ育休の本一冊を、図書館に寄贈させていただきます!(その際には、noteにてご報告させていただきます!)