社畜の唄

休日出勤が当たり前の社会に出て三度目の春
会社のために花びらは散った

幸せとは何かを考えもしなかったあの頃
心の中 一筋の灯りだけを頼りに

「もう辞めてもいいよ?」
心配する声だけが支えで
もうちょっとだけ頑張れるのは
君がいてくれるから

十八連勤を終え久しぶりの休日二度寝します
遅刻かと飛び起き時計をみる

充実感は隙間に見つける 今一度 唄う
時間に余裕があるのは君のお陰

幸せとは何かと気付いた 気付かされた
瞳の中 一筋の掬う 写る僕

「もう辞めなよ!」
心配する声にもたれて
もうちょっとも進めないのは
君の優しさのせいかな

何度も辞めようと思ったのは仕事が辛くて上司が憎くて
何度も踏みとどまったのは君が優しくて 君が好きで

「きょう辞めてくる」
心配そうな顔に触れて
もうちょっと勇気をもらうから
君と優しいキスをした
君のために生きる覚悟をした

僕と君のため

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