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電子書籍化されていない本の傾向を探った

電子書籍化(Kindle化)されていない本は、当然ながら紙(リアル本)で買って持っている。
これらの本に、何か電子書籍化されていない理由や傾向はあるだろうか。

自分がKindle端末を買ったのは2017年頃だったと思う。
一時はリアル本を千冊近く持っていたようだが(記憶の計算上)、引っ越しが頻繁で煩雑過ぎたことから処分してしまった。
そのため、Kindle端末で読めるようになってからは、電子書籍化されていない本は基本買わずに避けてきた。

しかし、ここ最近は電子書籍化されていない本に興味が出てきた。
2024年の今でも、電子書籍化されずに出版されている本は意外とある。そしてその中に読みたい本が結構ある。
2017年と比べたらだいぶ電子書籍化の選択肢を多く目にするようになったとはいえ。

先日も書いたとおり、リアル本の方が電子書籍より良いケースはある。見開きで見た方が読みやすい本、装丁にこだわりがある本、中身が電子書籍では成り立たない小説などなど。

電子書籍化されずに出版される本はこれからもあるだろう。
それは一体どんな本だろうか。どんな傾向があるか。そこが気になった。
なので以下に、今持っている電子書籍化されていない本を一部書き出したので、非電子書籍化の本の傾向を探ってみる。

・タイトル
・発売日
・著者
・ページ数
・出版社
・寸法(縦横奥は区々です)
※各情報はAmazon等より

非電子書籍化一覧

当然ながら、これらは個人的な嗜好のもと購入しているしサンプル数も少ないこの一覧から非電子書籍化の全般的な傾向を抽出するのは非常に厳しいが、という前置きをしつつ探っていくと、、、

発売日に関しては全ての本が直近7年以内と比較的新しく、出版の段階で電子書籍化を検討する事自体は時期的にはハードルはなかったと思われる。

著者に関しては二つあり、まず益田ミリ先生はおそらく全ての著作で電子書籍化されていないということ。あと、美術館博物館といった文化施設関連が著者に入る場合は電子書籍化されないケースが多いかもしれない。

出版社に関しては、あえて全て違う会社をピックアップしてあるが、さて例えばLIXIL出版や青幻舎などデザイン関連の出版は、電子書籍による提供だと読者によって紙面の見え方が違ってくることを考慮して非電子書籍化を選んでいるのが理由の1つにあるかもしれない。
また、シソンヌじろうの自分探し(東奥日報社)のように、地方に特化した企業が出版元だと電子書籍化がされにくいケースも見受けられる。

寸法はどうだろうか。文庫本サイズから大型本まであらゆるサイズで電子書籍化されていないのが確認できるため、目立った傾向は見つからない。これはページ数に関しても同様だ。

全体の共通項としては、どの本にも何かしらのビジュアルが描かれていることだろう。
逆を考えればそりゃそうである。全てが文字活字の作品で電子書籍化しないのは今や考えにくい。電子書籍は自由にフォントサイズが変えられるので、目が良い人悪い人それぞれに合った大きさの文字で読めるし、その上当たり前だが、電子書籍であればすぐに買えてすぐに読める。

ではビジュアルが描かれている場合は電子書籍化されにくいのか、というとそれは違うだろう。
今やかなり多くの漫画が、新刊もそして過去の作品も、電子書籍化されている。例外は、有名どころだとスラムダンクくらいのイメージだ。

傾向をさらに深堀りすることを考えた場合、電子書籍化の有無は、著者もそうだが出版社に大きく影響されると思われるので、出版社別の電子書籍化率が把握できると何か非電子書籍化の新しい傾向が見えてくるかもしれない。

といった雑な締めではあるが、以上非電子書籍化の傾向を簡単に探ってみた。

小泉成文

大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます