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置き去りにされた、笑顔が取り柄の自分


4年前までの私の取り柄は笑顔でした。



「ほんといつも笑ってて楽しそう」

「その笑顔に癒されてるよ〜」

「あなたの笑顔は素敵ね」



バイトの面接、就活の面接、

長所を聞かれれば、笑顔と答えていました。

大切にしていることを聞かれても、笑顔と答えていました。



どんなときでも笑っていよう。

笑顔は無敵!笑顔がいちばん!



そう思っていた4年前まで。

そんないつでも笑顔精神は、どこかへ飛んでいってしまいました。




私が笑顔を辞めた日



4年前、私の身に起こった出来事は【上司の異動】でした。


入社して初めての上司

とてもお茶目でかわいい上司

いつも気にかけてくれていた上司


初めての上司の異動はとても不安で、

「すごく怖い人が来たらどうしよう…」

と怯えていました。



お世話になった上司・新しい上司の歓送迎会でことは起こります。

そうです。

いきなりです。

登場していきなり、爆弾発言の連発だったのです。




飲み会も終盤に差し掛かった頃、いちばん楽しいはずのタイミング

そこで新しい上司と話していた先輩たちが、いきなり泣き始めたのです。


えっ…???


一気にシーンとなる空気

席が離れていたので状況読めず。



話を聞くと、どうやら新しい上司がなかなかのサイコパスな発言をした様子

ここには書けないような発言をする人でした。



これからしばらくの間、一番身近に関わっていく人への不安

いちばん最初の飲み会で一気に課員の心は凍りつきました。




私の心も凍りつく



そんな上司から、私にも冷たい槍が向かってきました。


〜〜〜

所長と話をしててね、面談のときに多分ナリさんかなぁ?

仕事は楽しい?って聞いたら楽しいですって満面の笑みで答えてたって話を聞いたんだよね。

こんなに課の数字が悪い中で笑顔で楽しいって…

そういうのは俺が上司になってからは無くしていきたいんだよね〜

〜〜〜



えっ、いきなりコレ?



所長との面談は、

「最近仕事どう?辛くない?」

という、どの会社でもある社員の心のケア的な面談


そんな面談の中で、

「大丈夫です。楽しくやってます。」

この発言の何がいけないのでしょうか?



頭では気にするなと言っている。

でも心が一気に冷めてしまいました。



私は、今まで意識していた笑顔を辞めました。



なんだか、自分のこれまで意識していたことを全て否定されたような気がして。

なんだかもう頑張らなくていいやって思っちゃって。

もしかしたらそんな自分は嘘だったのかもしれないと思って。



先輩たちは一緒に怒ってくれました。

大好きな尊敬できる大切な先輩たちです。




時が経ち4年後…



その日から、笑顔が取り柄の自分はいなくなり、そんな自分が定着して早4年が経ちます。



もうそんな笑顔を意識していた自分も忘れかけていた頃でした。


大学時代仲良くしていた友人の結婚式がありました。

そこで1通の手紙をもらったんです。

そこに書かれていた言葉…


「ナリと言えば笑顔!いつまでも素敵な笑顔のままのナリでいてね。」



その言葉を見てハッとしました。

忘れかけていた当時の自分を思い出した瞬間です。




自分が大切にしたいこと



意識し続けることで、それが当たり前の自分になる。

でも意識を辞めれば、あっという間にそんな自分はいなくなってしまう。



なんだか大切なものを置いてきてしまったなと感じています。



また一から作ることも難しいかもしれない。

でもやっぱり笑顔が輝く人を見ていると私は幸せな気持ちになります。

だから私は、また笑顔を大切にできる自分になりたい。



そう思った決意表明の気持ちも込めて今日のnoteを書きました。




最近いろいろと思うことがあるんです。

自分はどう在りたいのか

という自分自身との相談会議を、ふとした瞬間にいつも繰り広げています。





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