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詩  「まっさら」

「まっさら」

この世界の片隅に 僕は生きている
僕と僕以外 互いに交わりながら生きている
だけど 僕のことを 僕以外の人がわかることなんてあるのだろうか 
自分でも自分のことが分からないのに

この世界の片隅に まっさらなベッドがあって
そこには僕が眠っていた
幼い頃の僕は 自分の存在を知らずに
ただ 「生きる」 をしていた
その世界には 他人はいない

この世界の片隅で 僕は死ぬだろう
何年後からわからないけど
まっさらなベッドの上で 僕は死ぬだろう
その時初めて 自分は何者だったのかを知るだろう
他人にはわからない 本当の自分を

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