データドリブンスキンケアを考える3
背景
データドリブンスキンケアを実現するにあたり、ユーザー中心型のプロダクトデザインに徹する。そもそも全てのプロダクトはユーザーのために作られるべきで、ユーザーからサービスが必要とされてはじめて、プロダクトの存在意義が果たせるものだ。
我々がサービスを開発し始めた2020年の冬、当初よりターゲットユーザーを何回も変更して来た。変更する度に、プロダクトのデザインから実装まで手戻りが発生し、場合によって、チームメンバーの構成も再設計することになった。その経緯、またはその中で苦悩してきたことを、ここに記録しておきたい。
あなたのプロダクトの”ユーザー”は誰のこと?
はじめて起業してプロダクトを企画する際に、失敗しやすいパターン1は”Product-Me-Fit”だ。本来の”Product-Market-Fit”ではなく、自らのニーズに基づいて、プロダクトを設計してしまうことだ。
と思って、今のC向けの肌診断ツールを開発し、HADABONベータ版をリリースすることに至った。そこから女性のユーザーに会うたびに、ユーザーインタービューすると、みんなが喜んでくれるのだが、過半数のユーザーからこのようなフィードバックを得た。
そこで、プロダクトデザインの際に、失敗しやすいパターン2の ”Nice-to-Have, not Must-to-Have”に気づいた。ユーザーにとってあると良いですが、なくても特に困らないプロダクトになってしまったのだ。もちろん”Nice-to-Have”でもユーザーに劇的に楽しい体験を提供できたら、バスる可能性が十分にある(例えば、ゲームなど)が、我々のHADABONは実用性から考案したもので、娯楽性を加えるとプロダクトのターゲットユーザー像がぼやけて来る。
そこでメンターたちに壁打ちした際に、男性の方から、実は肌の悩みがあると言われ、男性向けのユーザーを追加する方向転換をした。実際現在のHADABONを男性(20代-35歳)のユーザーにテストしていただくと、このような反響があった。
そこで、ユーザー中心型のプロダクトデザインにおける、失敗しやすいパターン3は”今のユーザーか未来のユーザーか”が不明であること。データドリブンスキンケアと言って、男性のマーケットは女性の1/10以下と言われている中、今男性向けのサービスに変換する場合、十分に収益化できるかが次の課題になる。
まとめ
この記事で、HADABONの開発プロセス中で経験した三つの失敗しやすいパターンをまとめた。今後もたくさん経験を積んでくると思うが、経験をノウハウに変え、常にiterate and updateしていきます。
ユーザー中心型プロダクトデザインの失敗しやすい3つのパターン
本来の”Product-Market-Fit”ではなく、”Product-Me-Fit”で考える
”Nice-to-Have, not Must-to-Have”
”今のユーザーか未来のユーザーか”が不明