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ひとつひとつ大事に見進める、海街チャチャチャ

 不思議な感覚だ。このドラマ、どの瞬間もどの登場人物もいとおしくて、一話一話終わってほしくないのだ。かみしめるようにして見ている。主人公の2人が本当にかわいいと思えてくるのだけど、なんだろう。本当にすべての瞬間がほっとする。

 見ていてつらい場面ももちろんある。ヘジンが嫌なプライドの高さを出してしまうところとか(出してしまって街の人に嫌われてしまうことよりも、その「出してしまう」ところが「出しちゃいけないってわかってるのに言ってしまった自己嫌悪」みたいな自分の感情と重なってつらい)、あきらかにトラブルが起こりそうな伏線とか、あるにはある。でも、1.5倍速で見ないドラマは本当に久しぶりだ。

 変に甘々じゃないのも、変に上からの人がいないのも、明らかな敵がいないのもいい。そしてシンミナが相変わらず可愛い、キムソノが全然タイプじゃなかったのに、ホンバンジャンがはまり役すぎる。素敵。なんか、バラエティに出ててめちゃくちゃいい人だなって思ったキムソノその人がとてもシンクロしている感じ。100日のナムグンニムの時の2番手役の良い人感、見守る感もあってた感じするけど、今回のズカズカキャラが本当にいい塩梅で演じられていて、本当に演技力高い人なんだな~と思いながら見ている。(スタートアップのキャラはもったいなかった。というか化粧が厚すぎなのが気になりすぎてそっちに気を取られてもったいなさ過ぎた。今回もソウルに行くときとかきちっとした格好の時、塗りすぎですよメイクさん。コンジンにいるときのナチュラルメイクにしてください。彼の良さが消えちゃいます、厚塗りのファンデに。というか、左えくぼの上にあるあのほくろ見えなくなるほど塗るってどんだけ塗ってたの?!いやもう全然理解できない、ほんとセンスがn)そしてシンミナが可愛い。

 シンミナという女優さんを好きになったのは学生の時にはまった「僕の彼女は九尾狐」だ。もうほんと可愛い。あの大きな目、大きな口、えくぼ、スタイルの良さ…そして彼女の場合はどちらかというとある程度同じキャラを演じることが多いと思うけど、それがすごくはまっていて、好感のあるキャラクターに仕上げてくる。それがまた本当に素敵。大体、ちょっと気が強くて、甘え下手で、頑張る女の子。でもそれがあんなに嫌味なくはまる人をあまり知らない。そりゃあんなできた子いないんですけど。あんなにかわいくて、スタイルよくて、それで彼氏がいなくて、なわけないんですけど現実には。でもいいんです、可愛いから。4つ上なのに全然変わらないのもすごすぎる。ほんとに好きです(ただの告白

 そして、ガムニッシことキムヨンオクさん。いつも、気品あふれてて素敵なハルモニ役が多くてかっこいい方だけど、今回は田舎町のハルモニなのでお化粧も控えめでハルモニ感をしっかり出されている。でも隠し切れない気品。あふれ出てます。どの朝ドラか忘れたけど、草笛光子さんがただのおばあちゃん役をやっていたことがあって、もちろんとてもお上手なのでおばあちゃん役にははまっていたんだけど、どことなくお上品さが隠しきれていなかった、あの感じ。同じ気品を感じるのです、キムヨンオクニムには。

 とにかく、どの人もいい味を出しまくっていて、必ず3回はくすっとしてしまって、その時間の流れがとてもいい。

 いま、すごく些細なくすっとできるやり取りを聞く機会も、そんなやり取りができる人の数も制限されているから、余計かもしれない、染みわたるように温かさがひろがるのは。

 そして以前に書いたように、2人の設定が87,88生まれ設定だからこそ、自分と友人の思い出に重なる部分がまた切なくなるのかもしれない(今回は日韓ワールドカップがそのトリガーだった)。勝手に、同じ時代を生きてたんだなと人生を振り返る。そしてこの演者の2人、3個4個年上なのになぜこんなに老けないのか、ちょっと自分を見れない気分になるけど、そこは棚に上げておく。

 この後どうなっていくのか、さすがにあと2回くらい山はあるだろうから何とも言えないけど、今このドラマを同時放送してくれてありがとう、という気持ちでいっぱいなので、Netflix Koreaには足を向けて寝られない。

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