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自家製アンチョビを作る

5月の連休に近所の釣り場に釣りに行ってきた。ここは結構人気のある場所で、ハイシーズンには少し早かったが、早朝から多くの釣り客で混雑していた。
釣り糸を垂らすもなかなか当たりがない。両隣とも連れていないから今日はダメかなと思っていたら、小さい当たりがあった。追い掛けするのを待って巻き上げたら、片口鰯の鯉のぼりになった。ハイシーズンなら、群れが回遊してくれば、作業である。が、今回はそこまでの活性はなかったようだ。小一時間ほど、ぽつぽつと当たりがある感じだった。それでもさん四十匹は釣れただろうか。日も高くなってきたから、その日はそれで納竿とした。

片口鰯は東京湾奥の釣りではお馴染みの魚種だが、如何せん小さくて手数の割に努力の報われない感じがする。昨シーズンから僕は、手作りのアンチョビに凝っていて、今回もそれを作ることにした。作り方はとても簡単である。頭をハサミで落として手開きにする。軽く洗って水気を拭いたら、清潔なガラス容器に鰯、塩、鰯、塩とミルフィーユ状に重ねるだけだ。最後に塩の層を作ったら、その上からピタッとラップをかけて、容器の蓋を閉め冷蔵庫で1−2ヶ月保存するのみである。


塩漬けにしてから、2ヶ月ほど経過したアンチョビ

そして昨日、2ヶ月が経過したので、完成したアンチョビを容器に詰めることにした。ガラス瓶は予め煮沸消毒しておいたもので、その中にアンチョビを入れて、オリーブオイルを流し込んだ。この前アンチョビを作った時に、ちょっといいエキストラバージンオリーブオイルを入れたら、冷蔵庫の中で固まって面倒だったので、今回は、純度の高そうな普通のオリーブオイルを使ってみた。

早速今日のお昼に、アンチョビが活躍するプッタネスカのスパゲッティーを作ってみた。自家製アンチョビは、市販のより気持ち甘塩なので、4−5切れくらい入れた。発酵が進んでいるのか、オイルの中で、温めたらいい感じにほぐれて、素敵なソースになった。麺に絡んで実に美味しかった。

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