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文献レビュー:フィンランドの学校における教科横断的なカリキュラムづくりの取組:カリキュラム・マネジメントの視点から. 保育・教育の実践と研究

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中田 正弘・坂田 哲人・町支 大祐・荒巻 恵子(2021)フィンランドの学校における教科横断的なカリキュラムづくりの取組:カリキュラム・マネジメントの視点から. 保育・教育の実践と研究:白百合女子大学 初等教育学科紀要, 巻 6 , 47 - 54.

フィンランドの教育は面白い。義務教育みたいなものが10年間あり、最初の6年間は同じ先生が担当することになっている。確かに、小学校1年生から6年生まで毎年のように担任が変わる日本のシステムの良いところもあるが、子供を長い目で成長を感じると言う意味ではこの大切な時期に6年間同じ先生と言うのはデメリットを上回るメリットがあるのかもしれない。
もう一つ、面白いと思ったのは教師同士の協働が推進されると言う学校経営方針であったとしても、中には他の先生とは協働したくない先生もいる。そうした先生に無理矢理協働を強要するのではなく、他の先生たちが協働する様子を見て先生自らが自発的に協働の輪に入ってくるようにしているところ。究極的には先生自身に協働する、しないの選択する権利があること。これはすごく大切だと思う。
この論文の視察、私が英国で視察をしていた同時期に行われていたもの。同じ時期に非常に近い距離で視察された報告がきちんとまとめられていてすばらしいと思った。私もいつか、フィンランドの教育を見に行ってみたい。

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