「聞こえません」その一言がいえなくて
こんにちは。弱視難聴の奈良里紗です。
弱視に関する話題が多いのは、私は視覚障害についての工夫はいろいろとできるようになったのだけど、聴覚障害に関する工夫はまだまだできていないからなのです。
聴覚障害だけであれば、手話や筆談など、視覚を活用したコミュニケーションができるのですが、残念ながら私の視力ではそれは難しいのです。
先日もある研究会で発表をしていたのですが、
ある先生の声は聞き取れるけど、ある先生の声は聞き取れない、
ある先生の声はとぎれとぎれで聞き取れるといったなんともアンバランスな聞こえ方。
この先生尾声は聞こえたから大丈夫だろうと追っていると次の先生の声は聞こえないのだから本当に困ってしまうのです。
マンツーマンの会話であればいくらでも聞き返すのですが、こういう全体で進行されるようなものの場合はそうもいかないんですよね。
「聞こえません」
その一言がなかなか言えないのです。
なぜ、言えないのかといえば、聞こえないからどうしてほしいとうその先までちゃんと伝えられないからかもしれません。
聞こえないから、もう1度、同じことを話してほしいとお願いしてみて、まったく聞き取れない可能性もあるわけです。
これがどうしても聞きたい情報であれば、それでもくいさがるのかもしれませんが、全体で流れていくような研究会では、「あきらめる」という選択肢をとったほうが自分が楽なんですよね。
その結果、当然、研究会の内容についていくことはできずに、学習内容に差がでていくわけですが。
我ながら、まだまだ、難聴への対応には苦慮する日々なのでした。
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