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楽に呼吸ができるイギリス@弱視難聴の視点

皆さん、こんばんは。
日本時間では、おはようございます。

弱視難聴の研究者、奈良里紗です。

私は現在、イギリスのバーミンガム大学に国際客員研究員としてきています。

今日は私の肌感覚について感じたことをお伝えしたいと思います。

大前提として、私は日本が大好きです。とても住みやすい国だと思っています。それに対して、イギリスは住みやすいかといわれると、どうかなぁと思うところもたくさんあります。

ハード面では圧倒的に日本!
でも、ソフト面では?

日本にいると、
「私は障害者です!」
と少し背伸びをして、少し頑張って、生きているように思います。

例えば、バスに乗るとき。
いちいち、障碍者手帳をだして障害者であるのかどうか確認する必要があります。ときには、偽物の障害者と思われることもあります。

一方のイギリスでは、白杖をもっている=障害者として扱ってもらえるので、日々日々、がんばって
「私は障害者です!」
と主張しなくてもいい。

顔パスならぬ、杖パス。

日本では、いちいち、介助者をつれていってもいいかなども含めて事前に確認をとらないといけないことが多い。事前申告なしで介助者をつれていくと、会場にいれてもらえないことすらある。これは、とても悲しい。

イギリスでは、介助者がいるのは当たり前。わざわざ支援者がいることを伝えなくても白杖をもっている私の隣にいるのはバディだと認識してくれる。

日本だと、障碍者の私をするーして支援者に話しかける人が多い。

イギリスでは、障碍者である私本人に話してくれる。必要に応じて介助者も仲間として扱ってくれる。

わかりますか?伝わるでしょうか。

日本にいるときよりも、楽に呼吸ができる。がんばらなくていい、わざわざ説明しなくても伝わる、

たったそれだけのことなのだけど、そして、それ以外の多くは日本のほうがはるかに快適で便利なのだけど、「楽」という感覚が心にやさしい。

日本とイギリスは同じ島国で、ときとして島国根性とばかにされることもある。文化的にも似ているところがある。だったら、きっと、日本ももっと楽に呼吸ができる日がやってくる。私はそう信じている。そのために、今、何ができるのか、一人ひとりが考えて行動すれば、きっと、ハードもソフトも抜群に心地のよい国になる。

そのために、イギリスの特別支援教育について私はもっと学びを深めたいと思う。

今日は直接的にイギリスの特別支援教育に関連する話題ではないのですが、私の肌感覚をシェアしたいと思いました。

皆さんの日本での肌感覚はどんなものでしょうか。皆さんの気づきもぜひきかせてくださいね。

そして、この記事が面白かった!と思った方は、今日のイギリスの1ポンドレートで投げ銭をお願いします。
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今日もいい一日を!

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