そのぐらい自分でやったら?という無言の圧力
楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。
障害のある人って、ついついひとくくりにして考えがちですが、当然、一人ひとは違う人間でできること、苦手なこと、まったくできないことは違うのです。
でも、何なんでしょうかね?
いわゆる、障害のことをほとんど知らない人は私にあった配慮、支援をしてくれるのですが、視覚障害や聴覚障害に関する専門知識のあるいわゆる専門家は、ほかの人と比べて、
「そんなこともできないの?」
「そのぐらいできるでしょう?」
と頭から決めつけられてしまい、それ以上、伝えることができなくなってしまいます。
個別最適化なんて彼らはいっているけど、実際にはほかの障害のある人と比べて、なんだかんだ基準を作ってしまう、これ自体は仕方のないことなのかもしれませんが、なんとももやもやしてしまいます。
それこそ、ITスキルなどは人によって大きく異なります。これだけオンラインが活用されるようになっても、
「初めてzoomを使いました!」
という方もいます。
zoom会議に参加したいけど、リンクをうまくクリックできない、IDやパスワードが入力できなくはないけど、とても時間がかかってしまってあきらめてしまう人、たくさんいるんです。
イギリスだとオッケーと簡単にできること、通じることが、日本だとうまくいかない、無言の圧力のようなものを感じてしまうこともあります。
頑張っている障害者でなければ、応援してもらえない、やさしくしてもらえない、そんな潜在的な恐怖心を抱えて生きている障害者も少なくないように思います。
今一度、自分はステレオタイプで人を判断していないか、私も見つめなおしたいと思います。そして、相手のニーズを大切にできる専門家でありたいなと感じる今日この頃です。
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