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『光るきみへ』庚申待ちの夜

先週の『光る君へ』にて「庚申待ちの夜」というものがでてきました。

私達の体の中には虫が住んでいて、その虫が悪さをすることで病気になる、と信じられていたのです。

今でも「虫の居所がわるい」という言葉が残っているくらいですけど、この虫が体内から抜け出して、天帝に告げ口をする。

それを阻止するために、眠らないでおく。

これが暦の上で「庚申の日」かのえさるの日に行われていました。

昔むかし文武天皇という方がいました。

この時代疫病が流行したそうです。
その時、元興寺の僧がご祈祷していると突如青面金剛という方が現れました。青面金剛さまが疫病を退散させてくれたそうで、その日こそ「1月7日」。この日が「庚申の年」の「庚申の月」の「庚申の日」だったのです。

いらいこの庚申の日にはなにごとも慎み、病気をもたらすものの退散を願う日となりました。

この病気をもってくる虫を食べてくれるのがおサルさんだそうです。

なので庚申信仰があるところには、猿をモチーフにした人形などが飾られます。

ならではそれが「身代わり申」と呼ばれ、軒先に吊るされているのです。

光る君へでは、京都の庚申さんが紹介されていましたが、奈良も奈良町に庚申さんがいらっしゃいます。

ぜひこちらもお参りなさってください。

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