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自立援助ホーム「あらんの家」「ミモザの家」での生活

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私たち、「NPO法人青少年の自立を支える奈良の会」が運営する自立援助ホーム「あらんの家」と「みもざの家」に関する記事のまとめです。 "どんな生活をしているのか"を写真や短い文章で…
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#社会的養護

夜も元気いっぱい

 ミモザの家からの投稿です。  ミモザの家の子どもたちの中で、最近ちょっとした夜の習慣があります。子どもたち同士で「ダイエット同盟」を組み、ちょっとした体操やストレッチを毎晩行っています。  3人で笑いあり、お互いを励ましたり、褒めたり、「自己肯定感上がったやん!」と仲間の変化に気付いてあげたり、「腕立てはまだ出来ないからカウンターでやるのが丁度いい!」「前より、柔軟性が上がった!」と、バイトから帰って夜な夜な努力中です。  ノリノリでB'zの「ウルトラソウル」の曲をか

ある日の夕食

 あらんの家から投稿です。  ある日のあらんの家の夕食です。  この日は、チキンソテーとキノコともやしの炒め物、味噌汁です。  味噌汁には白菜と長ネギ、しめじを入れています。  この日は、男性スタッフが作るメニューですが、肉だけではなく、野菜もバランスよくを意識して作りました。  メニューは一週間の範囲で、できるだけかぶらないようにしています。 そのため、メニューを決めるのに大変迷う時があります。  自立援助ホームは、措置費や寄付金で運営しているため、どうしても予算

ミモザの家のプチブーム

 ミモザの家からの投稿です。  ミモザの家ではつい最近まで一時保護の子も入居していました。  一時保護の子は、他の入居児と違いスマホが持てなかったり、外に自由に出れなかったりと、その子の周りを取り巻く諸事情でたくさんの制限があります。  やっとの思いで虐待やいろんな不安から逃れられたと思ったら、思っていたような自由ではない。ましてや他の子が自由に出入りできる自立援助ホームでの一時保護はとてもストレスがたまると思います。  ですが、ミモザの家の入居児たちも色んな場所で一時

こどもの日

 あらんの家から投稿です。  あらんの家で、こどもの日にお抹茶と柏餅をいただく行事を催しました。  あらんの家では、季節の行事を大切にし、子どもに思い出を作ってもらいたいと考えています。  自立をした時に必ず来る辛い時に、行事を思い出してもらえたらという思いからと、行事を大切にするということは子どもを大切にすることでもあると信念をもっています。  あらんの家には子どものことを思い、行事を企画してくださるスタッフがいます。  あらんの家で一緒に過ごせる時間は短く、支援

自分で作るごはん

 ミモザの家からの投稿です。新年度がはじまり職員体制が変わったり、子どもたちも進級する子がいたりと、バタバタとしていましたが、少しずつ日常に戻ってきました。  今日はミモザの家の子の日常を紹介します。  ミモザの家を退居する子たちはその後、1人暮らしをする子たちがほとんどです。限られたミモザでの生活の中で子どもたちは、バイトをして貯金をしたり、洗濯の仕方を覚えたり、朝と昼ごはんは自分で作ってみたりと色々なことに挑戦しています。    先日、バイトから帰宅した子は自分で鶏肉を

生演奏でお祝い

 あらんの家からの投稿です。  あらんの家ではしばらく、入居児の出入りが多く、なかなか投稿できませんでしたが、先日、入居児の誕生会をしました。  お昼過ぎから、職員で飾りつけやご飯の準備をし、職員と他の入居児も揃って、夕方からホームでお祝いしました。  途中、ダイニングに下りてきた際に「お誕生日おめでとう!」と伝えると、飾りつけを見て、「有難うございます。嬉しいです」と、照れながらも嬉しそうでした。  メニューは、リクエストの唐揚げ、ハンバーグ、サラダなどなど。 18歳と

ひなまつり

 ミモザの家からの投稿です。    少しずつ梅の花が咲いていたりと、ミモザの家のある奈良も、少しずつ春の訪れを感じています。  あっという間に2月が過ぎ、気づけば3月になりましたが、3月最初の投稿は、ひな祭りの様子です。  3月3日のこの日も、子どもたちは各々にバイトが入っていたりと、大忙し。日々、学校やバイトで忙しい子どもたちですが、少しでも季節感を味わえたらと、夜ご飯にちらし寿司を作りました。  ちらし寿司にのっている具材のエビには、「腰が曲がるまで健康で長生きでき

ミモザの花に包まれて

 ミモザの家からの投稿です。  三寒四温の言葉通り、春を感じるようになったかと思えば、寒の戻りがあったりと…。なかなか身体に堪える季節の変わり目ですが、ミモザの子どもたちは体調も崩さず、元気に過ごしております。  さて、もうすぐ3月となりますが、3月8日は国際女性デー(ミモザの日)です。  「ミモザの家」の名前の由来でもある、ミモザの花は明るい黄色が鮮やかに春を告げる、小さなポンポンが集まったように咲く姿が可愛らしく、元気をくれる花です。そんなミモザは、3月8日の国際女性

職員、渾身の鬼役

 ミモザの家からの投稿です。    今回は、節分の様子を紹介します。  ミモザの家では2月3日の節分の日に、手作りの恵方巻とイワシを夕食に食べました。今年の方角「東北東」を向きながら習わし通り、無言で食べ始めました。2/3本食べたあたりで笑いながら「食べきるの無理!!」と無言で完食はならずでしたが、その後ゆっくり楽しくいただきました。  夕食後に職員が豆まきを提案すると、入居児の1人が「先に年齢+1の豆を食べてから!」と。みんなで豆を食べた後に豆まきをしました。  職員

毎月お祝い

 ミモザの家からの投稿です。  ミモザの家がある奈良では先日、早春をつげる、若草山の山焼きがあり、ミモザの家からも少し遠くにですが、山焼きを見ることができました。早春とはいえ、まだまだ春には程遠い寒さですが、子どもたちは元気にバイトに学校にと頑張っています。  12月から2月まで立て続けにミモザの家では入居児の誕生日があり、今月も誕生日会をしました。  リクエストは「ハンバーグとシチュー」。昼から職員たちは準備に取り掛かり、入居児も手伝ってくれ、ハンバーグをハート型にして

はじめてのフレンチトースト作り

 ミモザの家からの投稿です。  お正月気分もすっかり抜けきり、子どもたちも学校やバイトと通常モードになってきました。  今日はミモザの朝の時間の様子を紹介します。  ミモザの家では朝と昼ごはんは自立のために自分で用意をする。夕食は職員が用意することになっています。  平日は学校に行く準備など、朝はバタバタしていて、菓子パンやトーストなどで朝ごはんを済ます子がほとんどです。  先日、学校が休みの日に食パンがたくさん余っていたので、職員から時間もあるしフレンチトーストを作らな

あらんの家の新年

 あらんの家からの投稿です。  前回の投稿ではミモザの家の年末年始の様子を投稿しましたが、今回はあらんの家の新年の様子を投稿します。    あらんの家では、理事長が大晦日に泊まることが恒例になっていますが、今年も理事長が大晦日に泊まりの中、お正月を迎えました。  朝にお互いに新年のあいさつをし、年末に職員が作ってくれたおせちとお餅を食べながらゆったりと過ごしました。  のんびりとお正月を過ごしていたら、北陸の地震のニュースが飛び込んできたりと、大変な1年の幕開けとなりました

大好きなご飯で誕生日

 ミモザの家からの投稿です。  お正月からあっという間に1週間が経ち、ミモザの家では入居児の誕生日や成人式とここからお祝い事が続きます。    先日はミモザの入居児の誕生会をしました。リクエストは大好きな「鶏肉」を使った料理。職員が昼から準備し、みんなが揃う夜にお祝いをしました。  にぎやかに、みんなでおしゃべりしながら楽しい会となりました。食後はカードゲームをしたり、テーブルで卓球をしたり大盛り上がり。  ラスト10代の誕生日、楽しい思い出になっていたらいいなと思います。

あけましておめでとうございます

 新年あけましておめでとうございます。とおめでたい気分でいたところ、北陸の地震のニュースが飛び込んできました。被害に遭われた皆様に心からのお見舞いを申し上げます。また、これ以上の被害の拡大が起こらないことお祈り申し上げます。  新年、初の投稿はミモザの家からです。ミモザの家では年末から新年にかけて、おせちの準備や手巻き寿司をしました。  年末は職員がおせちの準備で人参を飾り切りしていると、子供たちも手伝ってくれ、かわいいおせちが出来上がりました。  また、子供たちから手