長女(3歳)の近頃の葛藤。悪魔の3歳は自分自身にも戸惑っているのだろうか。
ここ最近、長女の「だだだ攻撃」が止まらない。
「やだ!」
「まだ!」
「だめ!」
ここに「だっこ!」が加われば「だだだだ攻撃」にパワーアップする。
なにかにつけ、返す言葉がこれらだと私だって疲れるし、イライラするし、つい声を荒げる。本気で怒ってしまうし、喧嘩にもなる。まだしゃべらない生後5か月の次女が癒しのかたまりにも見えてくる。
このあいだ、長女のボーイフレンドの家の庭で水遊びをさせてもらっている時に長女のテンションが変わった瞬間を見た。長女はボーイフレンドが集めて虫かごにいれていたダンゴムシを全部解放したいと主張したけれど、「〇〇くんが一生懸命見つけたダンゴムシだから中に入れといてあげて?」の言葉に反応した。
長女は「ダンゴムシが狭そうだから出したい」と言っているし、それは間違いではないだろう。長女的にはダンゴムシを助けてあげたい気持ちになったのかもしれない。
でも虫かごはボーイフレンドのもので、その中のダンゴムシは一生懸命集めたもの。ダンゴムシをどうするか決められるのは長女ではないのだ。
長女としては、助けてあげる=いいこと、ほめられることなのに大人は「だめよ」と言う。ダンゴムシをどうするのかという決定権が誰のものなのかまでは考えが及ばない。
意固地になった長女は無理やり虫かごを開けてかごを逆さにしてダンゴムシを逃がしてしまった。当然ボーイフレンドは怒って半泣きになってしまった。「ごめんね、ごめんね」と私がボーイフレンドくんに言っても長女は口を真一文字にして動かない。
なんで?が長女の中で巡っていたのだと思う。自分が考えたことが「だめよ」になり、いいことだと思ってやったことにお母さんが「ごめんね」と言っている。
「この虫かごは〇〇くんのものだから、ダンゴムシをどうするかは〇〇くんが決めるんだよ」と言ってももうこの時の長女には伝わらない。意固地モードに入ってしまったからだ。
ここからの長女は俗にいう「悪魔の3歳」になった。水遊びで使っていたビニールボールをどんどん隣の家に投げ始め、奇声を上げはじめた(この奇声で家の中で寝ていた次女が起きてしまった)。ボールを投げる装置は独り占めにして、「かーしーて!」と言ったボーイフレンドをドン!と押して泣かせてしまった。たらいに入っていた遊んでいた水を飲み始めるし(おいおい)、土においてある虫かごを舐める始末(なんでよ)。
もちろん上記の行動には全て私とボーイフレンドくんのママの「ダメ!」
「やめて!」「貸してあげて!」の声も付属でついている。それでも長女は止まらない。「虫かごは玄関まで」と言うボーイフレンドくん宅の決まりを「いやよ!家の中もってく!」と超無視で玄関のドアまで走っていった。
これにはもう堪らないと、長女の腕をつかんで「いい加減にしな」と言ってしまった。「話を聞いて、ダメと言われたらするな。〇〇君の家の決まりがあるんだからそのお家で遊ぶときはルールを守れ」的なことを腕を強めに掴んで言ったものだから長女は目から鼻、口から色々流しながら大泣きした。
「だって、おうちにいれたいんだもん~!!!」
「おかーしゃん、おこった~!!」
あんな大暴れ見せられて、こっちの言うこと完全無視じゃ怒るわ~!
最後はボーイフレンド君のママが「色々感情がぐちゃぐちゃになって出て来ちゃったんだね~、しょうがない」と言いながら水遊びと涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった服を着替えさせてくれた。
その後も長女はボーイフレンドの妹(1歳)のお菓子を横取りしたり、おもちゃの取り合いをしていた。もう、、、注意するのも疲れたしボーイフレンドにもママにも申し訳ない…
一番の被害者は大事に集めたダンゴムシを解放され、おもちゃを独り占めされた挙句転ばされた長女のボーイフレンドだろう。本当にごめんね。それでも長女が帰った後は寂しくてべそをかいちゃったってラインが来て、そっか、ありがとう。。としみじみ感謝した。
今回の長女はいいことだと思ったことが「ダメよ」と言われ何がなんだかわからなくなり、それならとことんわからずやになってやるぜと悪魔の3歳に変貌したと推測しているのだけれど、それでも大人の言うことは理解していると思う。
理解しながらも悪魔の3歳になったからにはすぐ素直になれず、でもやっちゃいけないことだとわかってはいて。。。葛藤!みたいな感じだったんじゃないかな。
まぁそれでも虫かごは舐めてほしくはなかったけれど…。小さい体で全身で考えを巡らせて、大人の言うことと自分がやりたいことの間で葛藤してて。
毎日お疲れ様です!!としか言いようがない。
それでも毎日のように「だだだ攻撃」に神経を逆なでされるワイ。母親としてまだまだだなぁ、と思う。理想は保育園での集団生活に疲れているだろうし、家でくらい気楽に過ごしてほしいなと大らかな(?)気持ちで見守ること。どうせ「だだだ攻撃」を受けるのならお願い事や「〇〇して」みたいなことは言わないで私も心のダメージを最小限にすること。
…まぁあくまで理想。実際は毎日喧嘩。
すぐには変われない。私も長女も。天使の4歳まであと半年以上あるし。それでも「今、葛藤してるんだな」とか「引っ込みがつかないんだな」とか一歩引いてみられる余裕を少しずつ増やしていきたいものだ。