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愛はいつでも

女の恋は上書き保存って言うけど私は、なんて思いながら歳を重ねて、でもやっぱり上書き保存だってわかった。あんなにあんなに好きだったし忘れない忘れたくないって思ってたのに、もう記憶の奥底に。たとえば明日、偶然すれ違ったとしたら、元気であることに安心するけどそれで終わり。そう思えることに安堵すると同時に、少しの寂しさを感じてしまうのはさすがに自分勝手すぎるなって思うけど。仕方ない、恋は上書き保存だから。

好きな人と金木犀の匂いのする道を歩きたい。好きな人の安全基地になりたい。その気持ちは変わらない。好きな人に対して私がどうありたいかは、どんなに恋が上書き保存されても変わらない。愛はいつでも時間の中でゆっくり形を変えてくけど、どういう形であれ、私はいつだってそうありたい。ダメダメで好きな人に寄りかかってばっかりだからもっとしゃんとしないとね。 好きな人が私に寄りかかりたいなって思った時には、さりげなく私の方から胸を貸せるようにどんと構えとこうね。

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