外債含み損

 米国金利の上昇で、大手銀行の外債含み損が1.7兆円になった(5月17日日経)。普通の会社なら何度も倒産できる損失額だ。含み損にしないで実現損にしたのは、りそな銀行だ。
 大手銀行なら多額の損失にも泰然としていられても、中小地銀はそうはいかない。もともと外債投資のノウハウも体制もないのだから、仮に外部の運用会社の助力を得ても手を出してはいけないビジネスだ。公的資金が注入されるきらやか銀行も痛手を負った口だ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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