ずっと潮干狩りに行きたかった②〜潮風を感じながら縄文人に想いを寄せるひととき編
今年は絶対潮干狩りに行きたい!
前回のあらすじ ↓↓↓
実現するためには下準備が大切だ。
潮干狩りは3月〜7月が時期。
夜な夜な潮見表で子供と行ける土日に
漁に適した日をチェック。
100均やホームセンターに出かけると
いい熊手がないかを毎回チェック。
季節になると、
たまに潮干狩りセットとして
熊手、軍手、網の3点セットが並ぶのだが、
こんなに心踊るセットがあるか!
とウキウキしてつい買ってしまう。
だから、気がつくと
倉庫が熊手だらけになってたりする。。。
アサリの採り方チェック。
何々?波打ち際で小さな穴が
あいているところを掘る、か。
なるほど、なるほど。
イメージトレーニングもぬかりなく。
そうそう!食べられない量のあさりが
取れた時の為に
「あさり大量消費」でGoogle検索。
味噌汁、潮汁、クラムチャウダー、
あさりごはんに、パエリア、
おー、砂抜きした後は、冷凍できるとな?!
よっしゃー。
大事なのは砂抜き砂抜き。
砂抜き法もチェック。
50度のお湯でアサリをのぼせさせる砂抜き法?
それはやってみないと!
道具、調理方法、アサリの採り方、
砂抜き方法、潮見表で準備万端。
朝は、そう!6時じゃ遅い。
5時半に出て浮島を7時前に駆け抜けるよ。
いざ、木更津へ!
あれ、、駐車場に着いた時点で、7時半。
車が二、三台しかいませんがな、、、
今日ってもしかしてお休み?
いえいえ、
わたし、潮見表は見ていましたが、
渋滞を恐れおののきすぎ、
早く着きすぎました。。。
9時半から開始にも関わらず、
7時半にすでに到着。
あと、2時間どうします?
朝ごはんもさっきコンビニで済ませたし。
とりあえず、
寝てますか。。
それぞれがswitch、タブレット、新聞など、
休日の午前中、家でぐだぐだしている風な事を
やっていたら、あっという間に時間は経った。
そして、あっという間に駐車場は満車。
ネガティブな夫曰く
「どうせ1時間くらいで飽きるよ」
との予測。
大人 ひとり 2,000円 2キロまで
子供 ひとり 1,000円 1キロまで
それ以上取った場合は、買取となるので、
採れすぎて怪しくなって来たら、
測りに行くとよいです。
代金を払って、
家族総出で計7キロ目指す!
よっしゃ、採ったるぞー!
ネット情報にあった
水面から上がった干潟の
穴が空いてる辺りを攻めようとしましたが、
まず、その穴ぜんぜんわからない。。。汗
とりあえず掘り出すが、
かけどもかけども全く手応えなし。。。
周りもとれている気配なく、
我が道をゆく高一娘は、
早々に痺れを切らして、
「ちょっと私深いとこ行ってくる」
と1人で漁場を探しに行き、
遠目で見る限りでは、
膝下くらいの深さの所で掘り始めました。
私と息子と夫はしばらくその場で粘る。
小4息子がお姉ちゃんの真似をして
「僕ももうちょっと深い所探してくる」
と膝下まで浸かる深さのところまで
行ってしまい、俺ついてくねと
夫が追従。
息子と夫を見送った後、
まだここには、アサリがいるのではないかと
もくもくと掘り続けるわたし。
そして、しばらく全くとれない時間が続く。涙
ふと息子の方を見ると、嬉しそうに
歓声を上げて網にアサリを入れてる!
お、採れてる???
恥も外聞も母の見栄もなく急いで近づいて、
「もしかして採れてる?」
「お母さん!ここ、たくさんいるよ!
ここ、ここ!」
ここ掘れ、ワンワン!
花咲か爺さんの例の優秀な犬さながら、
ピンポイントを指差す息子に、
勧められるままに、
とりあえず、ひとほりふたほり掘ってみると
おおっ!!
なんという夢のような存分な手応え!
そこは信じられないほどの良い漁場で、
取れるは取れるは!
この漁場を見つけた息子、
でかした!サンキュー!
ザクザクとアサリの手応えを感じながら、
水面で砂を洗って、網に入れるを繰り返す。
溜まっていくアサリたち。
その昔、貝塚の周辺で暮らした、
いにしえの人々もこうして
アサリを採っていたのかしら。。。
しばし縄文人に思いを寄せる、ひととき。
潮風が何より心地よいー。
そう物事がうまく行っているときは
こんな自然の有りように目を向ける、
そんな余裕があるんだよねー
日々の戯言に塗れて
すっかりわすれてたわよ。
「おかあさん、疲れたー」
そして魔の時がやってくる。
1キロも満たない、まだまだ
取り尽くしていない良き漁場なのに、
疲れだした体力のない我が息子。。。
とにかくこのゴールデンタイムを
邪魔されたくないので、
海女と化した母は苦肉の策を思いつく。
自らの為に持参した、
腰痛防止用の椅子を息子に。
ささっ、ここに座りなさい。
とりあえず、ここに座って、
磯遊びでもいかが?
蟹とかいるかもよー、ほらほらカニ、カニー。
腰痛持ちの私が一か八か、
椅子を息子に差し出しながらも、
夢中でアサリを取っていると、
あまりに採れる様子を見て、
夫が「すごいねー」と声を掛けてきた。
彼と30年間を共にする私は、
彼の声から読み取れる、
微かな嫉妬を聞き逃さなかった。
たぶんいつ、いかなるときでも、
負けたくない相手である
宿敵(私)とのバトルに暗雲を感じたのか、
より良い漁場へと移動を夫は決意。
「ちょっと移動するね」
夫がさすらいだした頃、
私もだいぶ手応えが無くなりはじめた。
この時点でかなりの量が採れていた。
息子も痺れを切らしだし、
クレーマーと化した息子を
あしらいながら夢中で砂を掘り続けるのは、
周りにいる潮干狩り客たちから、
「このお母さん、息子がグズってるのに
自分が採り続けたいばかりに、
自分勝手な親だなー」
目線を感じつつも
(あくまでネガティブな妄想)
採り続けてきたけれど、ここが限界かも?
一度、浜から上がって
トイレ休憩と漁獲量を測りに行こうかと
言うことに。
この時点ですでに11時半!
気付けば2時間ぶっ通しで漁り尽くしてた。
時間感覚なくなるくらい、
がむしゃらに掘ってましたわ。
それくらい楽しかったー。
やっほーい、2年越しの夢叶う。
夫の予測、
「どうせ1時間くらいで飽きるよ」
は、ある意味当たり、ある意味はずれた。
当たった点
○息子の飽きタイム予測(ほぼ的中)
はずれた点
○私の用意周到さによる息子の飽きタイムの引き延ばし➕1時間により、2時間に延長
○初め乗り気じゃなかった夫が夢中になった為、予測滞在時間を一番上回ってた
測りに行くと私はすでに2キロちょいオーバー
息子は700gくらい。
あと、300g取れるけど、
たぶん、採る気ないよね。。。
お姉ちゃん、お父さんに期待!っつうことで、
私らは終了。
仕事終わりの
南アルプスの天然水の
うまいこと、うまいこと。
「この世で一番うまいのは水だな」
と、コーラをちょびちょび飲む息子に、
水のうまさを教え諭しながらも
一旦、娘、夫にTEL。
夫、娘かからず。
多分夢中で採っているんでしょうね。
しばし待ちましょう。
周りを見渡せば、
小さい子連れの家族や
年配のご夫婦、
高校生くらいの子がいる家族、
1人で来ている潮干狩りが趣味そうな男性、
採れてるひと、採れてないひと、様々いた。
まあ、私はその中でも、
中々の上位層だったように思う。(えへん)
ただ、上には上がいて、
量採るだけではなく、大きい貝のみ
選り好みしている強者もいた。
私のアサリはほど小さい。。。
いや気にすまい!
前を向け、前を!
そうこう、30分くらい待っていると、
次なるクレームの波が息子からあがりだす。
帰りたい。
疲れた。
暑い。
お腹空いた。
はいはい、電話ずっとしてますが、
お二方とも、かかりません。
こんなピンチに最後の救済として
ポケットに仕込んでおいた
三ツ矢サイダーキャンディ(ノーマル)を
そっと息子にわたすと、ニッコリ😄
「少々お待ちください。」
そこへ、高一娘が中々の漁獲量を引っ提げて
意気揚々に凱旋。
だいたい私と同量くらい。
おー、よくぞ、こんなに採って来た!
でかした娘よ!
しばし、お互いの働きを讃え
談笑しながら、
皆で父を待つと、
12時過ぎに、汗だくで電話気付かなかったー
と言いながら帰って来た。
あなたの電話は送信専用。
受信機能は無いものと思っていますから
だいじょうぶよ🤗
夫の戦績は、、、
私らより、明らかに2割位少ない。。。
負けず嫌いな夫は
「…もうちょっと待ってくれたら、
もうちょい採れるけど?」
「やだ、帰る」
息子即答。
三ツ矢サイダーキャンディも尽き、
1時間以上待った息子がその希望を
聞き入れる事はなく、終了ー。
結局、3時間。
戦績 たぶん、6キロ弱。
なぜ、正確な漁獲量を出さないのかと言うと、
漁獲量をチェックする為に
浜の入り口にゲートがあるのだけど、
そこが混雑していて、
測りの前にいるスタッフの人が
私らの持つアサリの入った網を一瞥しただけで
「この家族、7キロ全然いってないわ」
をプロの目視で即座に判断され、
「大丈夫ですよ、通って下さい」
と測られず仕舞いでチェックゲートを
通ることになったから。。。
測らせてさえもらえない程、
明らかに最大値からは遠く及ばない漁獲量。
微妙な人は測られていました。
ちょっとー、なんか負けた気がする(笑)
だけど、食べきれないからね!実際!
6キロでも危ういからね!
と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替える。
だけど、
次回はぜひ、チェックゲートで
引き止められて測られたい!
次回予告
ずっと潮干狩りに行きたかった③〜砂抜き死闘編
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