トロントで過ごした20歳の1ヶ月。色んな意味で本当に良い経験だった
6年前の新成人になってすぐの冬。1ヶ月だけ帰る家が違う期間を過ごした。
今までずっと実家暮らしで生きてきた私だが、
25年間で1ヶ月だけトロントのホストファミリー宅で暮らした。
当時大学で英語を専攻していた私だったが、大学でも全然英語が話せず少しだけモヤモヤしていた時期があった。そんな中友達に誘われた短期留学。
春休みの2ヶ月のうち1ヶ月を使って、海外の提携語学学校に通えるプログラムだ。
当時まだ東南アジアに1回行った経験しかない私だったが、人生で2回目の海外が留学になった。
ホストファミリー
出発前からメールで挨拶。持ってきてほしいものやアレルギーの確認などのやり取りをして、Googleマップ上で住むお家の偵察して(笑)、渡す日本土産は何にしよう、自己紹介はなんて言おう、ワクワクしながら到着したホストファミリー宅。
到着時から密かに感じた違和感。誰も出てこないのだ。
何度かベルを鳴らして出てきたのは、男の人1人。
のちにわかったことはこの人は「ホストブラザー」で後の要注意人物。
少し時間が経ってようやくマザーたちが帰ってきてご飯を出してもらったが1人で食べる。想像していたホームステイとはだいぶ違った1日目だった。
学校から帰宅すると地下でホストブラザーがガンガン音楽をかけていたり、時々部屋のドアをノックして何か言ってたり…ホストブラザーの存在だけが恐怖だった。
その後も色々あったが、朝晩に加えて学校用にお昼ごはんを持たせてくれて、必要最低限の生活をさせてくれたマザーには感謝。カナダを出発する時も、またいつか来てねとハグをした。
韓国人の友達
ホストファミリー宅では色んなことあったけど、1番良かったのは、1足早く同じホームステイ先にいた韓国人の女の子と友達になれたこと。別の韓国人も紹介してくれて、現地で2人友達ができた。英語が流暢なお姉さんでおかげでヒアリングスキルが向上した気がする。
語学学校に通う前日、韓国人2人が行き方練習しに行こうよと、一緒に外に連れていってくれたのは今でも覚えている。本当は地下鉄1本で行けるところだったのだが、日曜で終日地下鉄の区間が運休でストリートカーで迂回するしかなかったのだ。
結局3人で迷子になって泣きそうになったが2人が無事最寄りまで頑張ってくれて家に帰れた。ストリートカーは地下鉄から離れた場所に行くには便利だけど最終日まで1人では迷子になりそうで乗れなかった。
人生で1番濃い1ヶ月だったと思う
特にすごい出来事があったわけではないけど
Tim Hortonsのポテトが美味しかったり、吹雪の日にナイアガラの滝に行って凍え死にそうになったり、トロント市庁舎の前で人生初のアイススケートをしたり、Rootsのパーカー買ったり本当に濃い1ヶ月を過ごせた。
人生の1つの区切りでもある20歳になりたての頃、人生で今のところ1番濃い経験ができて良かった。
もしまたカナダに行ける機会があれば、今度は晴れた日にナイアガラ行って虹を見たいし、プリンスエドワード島にも行きたいけど、懐かしのトロントゆっくり歩きたいなあ