【エッセイ漫画】日暮里繊維街・春のセールレポ③ お裁縫一年生(4)
ついにトマト本館へ足を踏み入れた私。
そこに待ち受けていたのは人混みと、生地選別の技術を必要とする試練の場だった……。
と、こんな前置きはさておき、今日は春のセール中のトマト本館の様子についてご紹介していきます。
平日でも激混み。日暮里繊維街セール、果たして空いている時間は……?
私と姉が日暮里に行ったのは、4月1日。ど平日だったのですが……。
さすが、大人気店トマト。セール中となれば「どこにこれだけの人が隠れていたの? この人たちみんな手芸クラスタってこと!?」とこちらが驚いてしまうほど、多くのお客さんたちで賑わいます。
ソーシャルディスタンスにすっかり慣れてしまった貧弱な在宅ワーカーは、その圧にやられ酔ってしまうほどに……。
私たちは一時頃に来店したのですが、その時間でもマダムたちや服飾系の専門学生さんかな? という激混み具合だったので、基本的にセール中空いている時間はないのかもしれません。
仕方ないので諦めて強くいきましょう。
100円セールは素材選別の腕が試される
服作りクラスタの方なら誰もが一度は思ったことがある願い。
「あー。材料の布がみんな1メートル100円だったらいいのに!」
そんなわがままを叶えてくれるのが、トマトアーチ館入り口にドンとその売り場を備える、100円セールコーナーです。
いやっほう! 1メートル100円ってことは10メートル買っても1000円。
うわあ、ほぼ無料みたいなもんじゃんっ!
気持ちが荒ぶりますね。
なんて素敵なんでしょう……。これは夢か?
しかし、そんな夢のような売り場に売っている布たちには他の売り場とは異なる、注意点があります。
それは布の素材がなんなのか、記載タグが一つもついていないこと。
私は肌が弱いので洋服の素材は綿か麻素材がいいな、と思っている勢なのですが、どれが綿なのかもまったくわかりません。とりあえず、触ってみてそれっぽいものを集めるので精一杯。
しかし——。
「これは……綿か?」
「ナイロンだな」
「化繊だわ」
「なんらかの毛なきがするわあ……」
そんな独り言があちこちから聞こえてくる売り場は、歴戦の猛者たちが集まる場所でした。
自分の素材判別能力に絶対の自信を持っている勇者たちが、鮮やかな手つきで素早くお目当ての素材を抜き取っていくではありませんか。
技術弱者の私は口をポッカーンと開けながら、ただただ見守ることしかできません。
安いので初心者向けに見えるけど、決して初心者向きでないのが、この売り場の難しいところなのです。
でも、もしどんな生地でも肌荒れしないし、色と見た目の素材が優先順位が高いよって方だったら、これ以上ないくらいおもしろい売り場なんじゃないかな?
私もそういう選び方ができる肌の強さが欲しい人生でした……。
神様、今からどうにかならないっすかね。
え? 無理ですか?
うーんじゃあ、諦めようかな。
まとめ
なかなかの精神力を試されるセール中のトマト。
一軒分見ただけで結構疲れて、他をみる体力を奪われてしまったので、次に行くときはもっと戦略を練ってお店を見た方がいいかもなあ……と改めて感じました。
例えば、
・1メートル100円コーナーは通常時も開催しているので、セール時はあえて避けて通る
・他の店で買えそうな生地は他で買う
なんていう方法をとってもいいかもしれません。
でも、一つの店舗でどんな布でも買えるってものすごくありがたいことなんですよね……。歩かなくてすみますし。
便利だよ、トマト。大好きだよトマト。
さて、他にも何店舗か回りましたし、他にも楽しいこと、おすすめしたいお店などはあるのですが、そろそろ他のことも書きたくなってきたことですし、次が最後の日暮里関連記事にさせていただこうと思っています。
次はまとめ記事として、日暮里でのお買い物のコツや注意点、次回回りたいお店などの情報を漫画にしようと思っていますので、そちらも見ていただけるとありがたいです。
投げ銭は菜っぱが生きていくために使わせて頂きます。