最初で最後の学級通信
学級じまいに向けて、四年生へ送る言葉。
休校から始まった特別な一年。時間の流れは早いもので、あっというまに四年生も終わってしまいますね。 先生は今、あと少しもう少し、君たちと過ごすことができればいいのになあという気持ちでいます。そう思えるのは君たちのおかげです。
毎日楽しかったです。
朝、君たちがおはようございますと元気に教室に入ってきてくれるから、気持ちよく1日をスタートすることができました。休み時間には心から笑えるような楽しいこともありました。授業では考えることの楽しさ、自分以外の考えを知る楽しさを改めて教えてもらいました。もちろん叱ることもあったけれど、よりよくあろうとする真っ直ぐな目をした君たちのことが、叱る時であっても本当に心から大好きでした。
先生にはいつも大切にしていること、そして高学年をむかえるみんなにも大切にしてほしくて一年間ずっと意識して過ごしてきたことがあります。
「自分に厳しく、人にやさしく。」
聞いたことがある言葉かもしれません。けれど、これをやってみせることはなかなか難しいのです。
君たちに出会ったとき、一つだけ最初に話したこと。
「人には得意なこと、苦手なこと、それぞれあるんだよ。それは目に見えるかもしれないし、見えないかもしれない。」ということ。
人はみんなでこぼこしています。完璧な人なんていません。先生もおっちょこちょいで謝ることがありました。でもそんなとき、君たちは笑顔で許してくれました。「先生だって失敗するよね、しょうがないよ。」と。その心を、誰に対しても大切にしてあげてください。
まずは自分が幸せであるための努力をすること。余裕ができたら、その力を誰かのために使うこと。会社活動でみんなを楽しませた人たち、水筒や上履きを配ってあげる人たち、配り当番の手伝いをすすんでできる人たち、先生が声をかけたら力を貸してくれる人たち、友達の声を、素直に聞くことのできる君たち、先生がいなくてもしっかりやろうとする君たち。心やさしい君たちを、安心して五年生に送り出すことができます。
五年生になったら、目一杯そのクラスをよいものにしてください。目の前の先生や友達を大切にしてください。
五年生楽しい!という報告が聞けることを楽しみにしています。 2021.03.25
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