ヒマラヤスリーパスに行くもしくは検討中の方々へ
もう私はヒマラヤエヴェレスト領域のトレッキングに残り人生で行くことはありません。しかしながらこれから直近数年内に3パスにいく、もしくは検討中のトレッカーの方々に役に立ちそうな情報をnoteしてみます。なお個人的な情報なのでそこはご了承ください。
3パスについて
EBCやゴーキョのみなら、10日間ほどで手軽に行けます。3パスは、1.2.にも3.がなくて4.にも体力でした。ひたすら毎日歩きます。
半年前(今年の春)旅行の計画を建てる
3パスは3週間かかります。実際は高度順応が上手くいき、体調も良く2日間短縮して19日間でした。(ルクラ飛行機待ち1日含む)。なおネパール旅行はすくなくとも4日間の予備日必要です。したがって3パスには25日間はかかります。予備日がないと最後にヘリコプターでカトマンズに戻ることになります。料金は時価です。安ければ一人あたり300ドル。ヒコーキ一週間飛ばないと700ドルでした。
秋は11月がベストです。気候変動により10月は天気悪い可能性高いです。12月は寒いです。なお3500M以上の標高は雨は降りません。雪のみです。したがって降りしきる雪のなかを歩くかロッジに停滞することになります。
日本の旅行社にあたるも3パスは数社に限られ、そのうち一社に電話しました。登山経験あることを申し上げても前期高齢者ということで参加ムリとのお返事でした。(なぜ高齢者を門前払いしたかというのは、EBC「エヴェレストベースキャンプ」でなんとなく解りました。高齢のトレッカー方々が高山病及び疲労に苦しむのを目の当たりにしました。)
カトマンズの現地の旅行社に連絡。チャット、メールにて質問・確認しました。英語です。また現地で予約したほうが安いです。日本発のツアーは航空券含め80万(しかも相部屋)。現地で予約すると専属のガイドとポーターがついて$2300(しかもすべて個室、航空券除く)
3パスはなるべく少人数がいいと思います。グループのなかで体調不良者がでると気を遣い、日程の遅延、最悪ツアー中止となります(デンマークからきたグループを目撃しました。一人高山病のため酸素ボンベを背負ってロバにの載せられ搬送、EBC目前でグループは撤退)
3パスにガイドとポーターなしには完登できませんでした。しかし3週間顔を突き合わせるので、ガイドとの相性は重要です。イギリスから2回目のカップルのトレッカーはガイドは雇ってませんでした。一回目のガイドと色々あったそうです。なお女性のトレッカーは、女性のガイド一押しします。私も同じ旅行会社の女性ガイド達3人現地で会いましたが、皆さん素晴らしかったです。コレいっちゃナンですがオトコのガイドより気が利き優れてました。ロッジで団体さんのために食堂が満員のときに開けてくれたりしてもらいました。
半年前にネパール航空をブッキング。ベストシーズンのため直前で18万円でしたが、円高のためもあり早期予約12万円でした。なおHISに1万円払うと後ほどキャンセルできます。復路はカトマンズで変更できます。しかしながら直行便は満席のことが多く実際できるかどうかは微妙です。
お金の決済はワイズがベストです。旅行代金も日曜に送金しました。瞬時です。カードをつくると格安の手数料でATMで引き出せます。それと10枚くらい100ドル札持っていきます。ルクラでATMが通信不良で役に立ちませんでした。ドルを持ってない人々が途方に暮れてました。ただしヒマラヤにいくと2017年以前のドル札は拒否されます。円はお勧めしません。
毎日2000ルピーくらい使います。食事・宿代は、ツアーに含まれますが、何かと支払います。WIFIは一晩1000ルピー、お茶は200ルピーといった具合です。標高が上がると値段たかくなります。なおガイドとポーターのチップはツアー代金の10%がベースです。最終日にルクラでルピーで支払います。
時計周りを推奨します。多くのトレッカーはアンチクロックワイズを選択しますが、クロックワイズは、景色が常にヒマラヤ主要部を前方に見て歩き、前半に雪に覆われた岩場を降りなくてよく、後半スロープ穏やかなルートでした。
装備について
自分自身で背負うリュックは40リッターがベストです。なおネパール航空の機内持ち込みサイズは30リッターデイパックですが、実際は寛容で持ち込めます。私はカトマンズで借りました。ポーターに60リットルダッフルバッグを預けます。重さは15kgまでです。今回要らんもの色々入れちゃいました。もっとコンパクトにできました。まあ初めてなのでしょうがないです。頑丈なダッフルバック現地旅行社で貸し出してくれます。
服はベースレイヤーはTシャツ。そのうえに山シャツ、さらに薄手のウールセーター、アウターはライトダウンジャケット、さらにウインドブレーカーでした。標高5000M以上はヘビーダウンジャケットを持参します。一日の温度変化激しく、頻繁に脱いだり、羽織ったりします。我慢は禁物です。(体調不良を招く)
タイツはお勧めしません。歩きにくいです。
ウールの薄手の靴下を4足もっていきます。ムレて臭くなるので2日ごとに履き替えます。
トレッキングポールはほとんど使いませんでした。しかしもっていくことお勧めします。足を怪我したり、雪が降ると役にたちます。なおスキーポールに使う笠とゴム足必須です。
現地で解ったのが魔法瓶ボトルです。標高4000M以上では白湯が有難かったです。私は現地で買いましたが保温性能がイマイチでした。日本製のボトルをおすすめします。
浄水タブレットいりません。現地で水ボトル買えます。なお一日2~3リットル消費します。水飲まないと高山病になりヤバいです。
靴は重要です。なんせ3週間160KM歩きます。足に豆ができるなんて論外です。私の靴は途中で防水機能無くなりましたが、ウールの靴下に助けられました。
クスリは用意すぎることはありませんでした。風邪薬三日分、ロキソニン(解熱剤としても役に立つ)、下痢ストッパー(下痢をおこすと体力無くなる)、湿布薬(転んで脛の打撲と日々のウォーキングで腰痛に気休めですが役にたった)、それと睡眠導入剤(高山では睡眠薬は禁忌ですが、十分な睡眠のほうが重要でした。しかも19時に寝ていたので「そんなに早い時間に寝られない」睡眠薬を5000Mのロッジでも服用してました。寝不足は高山病を招きます)。高山病治療薬ダイアモックスはカトマンズで入手できます。体温計、パルスオキシメーター(最低は65%になり焦りました)必須でした。リップクリームとワセリン。標高高くなると鼻水が出っ放しになり鼻の下が荒れワセリン常に塗ってました。夜も乾燥するので手に塗りたくってました。咳止め(ムコダインとメジコン)。これには感謝です。どうしても口呼吸になると喉が痛みはじめ、咳となりタンがでます。これには苦しめられました(咳のしすぎで肋骨あたりも痛くなりました)。今日現在も咳残ってます。
スマートウォッチ 常に脈拍をはかり150を目安に歩くペースを合わせてました。標高4000M以上になるとすぐに心拍が170になりますが、危険です。せいぜい30分です。140がベストです。
携帯太陽光ソーラーパネル。もとをとりました。ロッジについてから13時から15時まで太陽光強くスマホ・ウォッチ早く充電できます。バッテリー必須です。バッテリーの充電はロッジに1000ルピー支払って5日毎くらいしてました。
折り畳み洗濯バケツ、ロープ、洗濯ばさみ、小分けにした洗剤。2回洗濯しました。とてもじゃないが下着や靴下臭くなるので現地で洗濯してよかったです。衣類もそんなに持っていけません。ハンカチは2日毎にロッジの洗面所で洗ってました。ティシュでなくハンカチで鼻かんでました。
ウールの厚手の山シャツ。ロッジに暖房ありません。かろうじて食堂には夕方にストーブで暖まれますが、お部屋は尋常ならざる寒さでした。
冬用のシュラフ(寝袋)とアウターカバー(銀コーティングしてあるもの)。ロッジにお布団ありますが、湿っていて使いませんでした。やっぱ信頼できるのは寝袋です。
ウールの帽子。コレもっていかなくて失敗しました。ネックウォーマーだけでは不十分です。
香水。一週間シャワー浴びないので毎日自家製のハッカー油とラベンダーの香水ふりかけてました。なお日本に戻る機内でも臭いと周りに気い遣います。特に足の匂いでした。
一眼レフカメラは必要ありませんでした。スマホで充分でした。ただしチトワン国立公園のジャングルサファリでは活躍しました。
スマホアプリ「ピークファインダー」山の名前が分かります。それと「whatsapp」です。ラインはネパーリ、外国人知りません。
タブレット。コレに電子書籍をダウンロードします。山に入るとネット通じないことが多々ありました。しかも午後ヒマです。本読むにはサイコーでした。
アルファ米などの副食、ティーバッグ必要ありませんでした。飲み物含めてロッジで提供されます。食堂で持参の食料を広げるのはちょっと憚れます。ロッジの収益に影響あります。
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