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花火に込められた願い、想い

NHK BSPで秋田大曲の花火。
ラストのハイライトシーンだけでも胸が詰まるような、こみ上げるものがあった。

何より、今年は全部中止になってしまった地元の花火大会では今までに観られたことのないような、新しい花火が次々と打ち上げられて、あの丸い花火玉の中どうなってるの?!?と思うもの多数!

天高く昇りきって、バーンと火花が出るだけじゃないんだ、今の最高峰の花火って。
昇りながら小さな花を咲かせたり、丸く花開いてからも不規則に光を散らばせたり。
色合いも複雑な色が鮮やかに輝いて、今まで見たことのないようなカラーもたくさんあったし、ラベンダーという名前の花火が輝かせた紫はどぎつい紫じゃなくて本当に花の優しさが思い出せるような形と色で。

こんなに花火って進化してるんだ……脱帽。

カメラワークもさすがのNHKで、打ち上げている地上近くから上を見上げるような画角でしばし映していたとき……真っ直ぐ天に向かっていく光の線が、ひときわ格好良かった。
昇龍と名付けられるのも納得の、強く強く昇っていく光の龍のように見えるくらいで。

そこには、医療従事者への感謝や早期収束を願う祈りが込められたという、この花火たち全体から感じられたメッセージゆえ、でもあったのかもしれないけれど。

夏になれば花火大会がある。
その当たり前が特別だったことになった今年。
だけど、そのことで、花火の美しさと強さと進化という気づきが得られたことはうれしかった。

自由に県境を行き来できる日が戻ってきたら、最新の花火師さんたちの技を競い合う現場に出かけたい。
やりたいことリストが、またひとつ増えた夜。

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