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大人の歯列矯正備忘録~15.停滞期

細い細い針金を、きゅきゅーっとのばしてねじって、輪ゴムを引っかける取っかかりをつくる流れになって半年。

毎月、同じところをぐるぐるしているような気がしてきた。

1年と3か月が過ぎた頃、概ね動かしたい歯はいい位置に落ち着きましたね、と言われた。
ワイヤーもそろそろ外せそうですね、とも。

最初の説明でも、ワイヤーブラケットの期間は1年半~2年ほど。年齢のこともあるし(骨が出来上がって何年も経過しているし)、それでなくとも個人差があるから、という話だったので、2年目にいかずに装置が取れそうという展開に心が弾んだのを思い出す。

しかし、その話題から緩やかに半年が経過していた。
1本だけ、ちょっと隊列を乱すような向きをしている歯がいるから、ここが整えば……という説明を毎月聞いて、そうだな、もうちょっと向きが直ればなと思って聞いていた。

しかし、半年も進展がないというのは……長引くほどに、費用が嵩むことも大きな不安点になっていった。 

毎月通うごとに数千円の支出。
ワイヤーを交換して、来月の予約をする。それだけになってしまっていないだろうか?不安が募る。

とはいえ、できることは限られる。
なんとなーく、向きのズレた歯に向かって舌を押しつけてみたり。せめて時々でも反応しないかな、とか。

あとは輪ゴムをかけ忘れがちになっていることも、反省。
マスク生活で、口の中に指を突っ込んで輪ゴムを引っかけたり外したりするには、先に手を洗って人気のないところでやらなくてはならないし。
食後にバタバタと仕事に戻ると、ついうっかりそのまま夕方という日も少なくなくて……

ああ、こんなことで自分の気合いの足りなさでお金ばかり払い続けてはいけない!と気持ちを引き締めて、また今月の通院へ。

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