大人の歯列矯正備忘録11~山場を越えた

ブラケットをつけてから丸一年。
今回のワイヤー交換と調整が済んで、一通り口の中を見回した先生から、「目指していた形への大まかな移動は、ほぼ完了したといえそうですね」と。

お、おぉ?そうなんですね?
突然のヤマ場越えのお知らせに驚きが先行してしまい、リアクションできず。
帰宅してから、じわじわと、そのことに安堵感がわいてきた。

矯正のために専門の歯科医を訪ねて、やるかどうか迷って、数年悩んで決断して。
決断したら、そこから矯正開始前に虫歯の全治療完遂が必要と知らされて、モグラ叩きのように大小様々な虫歯を治療し続けて。

やると決断してから矯正のための検査をするまでに2年近く経過して、その間に世の中は複雑なことになってしまった。

結果的に、毎日マスク生活を余儀なくされて、歯科矯正をしていることを伝えた人にさえ、そのことを忘れられるくらい気づかれない日々を過ごしている。

矯正したら痩せるっていうよね!ということに関していうと、一時的かもしれないけど、痩せた実績は残せた。
20年ぶりくらいの体重になって、健康診断でびっくりした。数字としては数キロだけど……それは矯正だけの理由ではないと思う。
夏の暑さで食事がままならなくなったり、友だちとご飯に出られなくなって外食をまったくしなくなったり、何が理由かわからないけれど心身のバランスを崩して食欲が消滅したり。

その中には矯正の調整後の痛みで噛むのがしんどくて、ご飯が進まなかった日もあった。
でも1番長くても1週間くらいで、なんとか普段の食事は食べられるようになるから、矯正の装置がついている期間ずっと食欲が落ちることはないと思う。

このまま痩せていられるかな~と3か月くらい思っていたけど、健康診断の結果に調子づいて食べる量が増えていて、ゆるゆると肥えている秋。
食欲がこのまま戻らなかったら、どうやって生きる楽しみを……と沈んでいた日を思うと、少しくらい太っても、なんて思っちゃう甘さもあったりするけれど。

そんなこんなで1年間。
まだブラケット生活は続くし、口内炎や唇の裏側にへこみがついてしまう。
慣れたから痛くならないものではないし、歯磨きも最近手抜きだし、気をつけることはひとつも減らないものなんだな。

そんな振り返り。
たぶん、まだゴールまでの道のりは、折り返しまできてないんじゃないか~?と、自戒を込めて。

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