大人の歯列矯正備忘録~~13.ミニのこ登場

気づけばワイヤー生活も1年を優に越えて、あんなにまめまめしく歯みがきに勤しんでいたのに、仕事の忙しさにかこつけて普通の歯ブラシだけで終わっている日々……

あのドキドキしていた日々、そもそも矯正を始めるまでに悩んだ年月はどこへ消えてしまったのか(いや、消えはせず過去に流れただけなのだが)

そんな怠い時期、というか目に見える進展が少なくなってきたところに新たな治療が登場した。
「薄くて小さなノコギリで、歯と歯のすき間を生み出すために、歯を物理的に削る」だ。

重なって奥まっている上の歯を整列させるには、ないすき間を作らねばならない。
矯正を始めるための最初の検査のとき、そう説明されて、そのために必要なスペースの数値の解説をされ、それをつくるために抜歯する本数と位置が決められた。

同時に、下の歯は状況をみて抜歯の有無を判断されることになり、それは約1年経って判断が出た。
先ほどのミニのこで歯を削り、動くすき間を作ることになったわけだ。

できるだけ歯を抜かずに済むほうがいいし、抜いたらその分だけ動かさなくてはならない。最初の痛さや進捗を思えば、いいほうに進んでくれたのだと、ホッとした。

それ以来、チョリチョリ……と細かく歯を削ってはワイヤーをつける治療が続いている。
チョリチョリしょりしょり、細かく動いては削られていく。何種類か刃の薄さもあって、やはり削られる間はドキドキする。
終わって口をゆすいでも、その削られたものが目に見えることはなくて、本当に僅かな進みのようだ。

もちろんそれにも説明があって、歯の構造から1番上の層だけを少しずつ削って、しみたり歯を弱めない程度に進めていくからだと。
何度か削られても、変化はほとんどわからない。歯間ブラシが入りやすくなるとか、そこまでの違いすらない。

冒頭の反省に戻るけれど、歯の写真も最近撮っていないから、細かな変化にも気づけていないのだろう。
こうして文字にして残しておかなければ、いろんなことを忘れてしまう。
つらいことも、いいことも。

感謝したり、ありがとうと伝えたり、大切な気持ちも綴っていくほうがいいな。


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