紫陽花と梅雨空に誘われて
これはTwitterでやり取りさせて頂いた@naruuuumin_nftさん @kmjrs283さんとのやり取りで生まれた物語としてTwitterに上げたゴビーです
原文は下からどうぞ
https://twitter.com/naozoom3970/status/1535878288307912705?t=paJ6240v07biJNVo4cJkPQ&s=19
初めに🛐
🚨これはまつーんさんと米ジルシさんとのやり取りの中で浮かんだ情景が私の中で勝手に独り歩きし、
ストーリーが生まれ、無計画、無構成、
による走り書きです、誤字脱字、脱線、ご了承下さい
後書きの後、以上となるまで感想やコメントはご遠慮頂ければ幸いです
1/
6月のとある金曜日、
少し涼しいくらいの梅雨空を見上げバスを待つ間、鎌倉の空を見上げ、こんな不思議なひもあるのかのと、雨音に耳を傾けていた。
特に当ても無く、近所をブラブラと散歩をしながら、雨に濡れた紫陽花に目が止まった。
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2/
白と紫の紫陽花が見事に咲き誇り、雨と言う風情が私を立ち止まらせたのかも知れない……
ふと空を見上げ、
鎌倉の風情を思い出しながら、この情景に物足りなさと、
それを満たしたいという、
欲求に駆られ、
深く深く息を吸い込み、
吐き出しながら
バス停に向かっていた。
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3/
バスに揺られ
まどろみを覚えながら、
外を見れば
山々に囲まれた峠道を走る景色に
どこか……
京都の嵐山辺りにでも来てしまったのか
と錯覚する程、
景色が一辺していた、
家から鎌倉ってそんな遠く無い筈なのだがと思いながら、瞼の重さに勝てず、まどろみの先に落ちていく……
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4/
どれだけ寝ていたのだろうか、
どこか、
ひんやりとした、
パリッとした、
どう表現して良いか解らない空気感に目を開けると、
「鎌倉」と告げるバスのアナウンスが耳に入って来た
あー
この空気感……
やはり京都に似ているのか…
張りの違いがあるものの
どこか似ている……
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5/
バスを降り少し伸びをしながら、
辺りを見渡し、
鶴岡八幡宮の場所を確認し
スマホを取り出した、
鎌倉迄バスで20分…
横浜の外れに5年も住んでいて、
何故気付かなかったのだろう…
鎌倉駅から八幡様への遊歩道
吸い込まれる様な、
引っ張られるような、
感覚にワクワクし、
遊歩道を写真に納め
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6/
引き寄せられる様に、
八幡様へと歩みを進めた、
雨が上がり
街路樹の外側に並ぶ
町並みは人で賑わい
色とりどりの傘が人々の手で踊り
何処にでもある
繁華街の様に感じるのだが
遊歩道だけが
八幡様に続く異空間への
トンネルに思え
吸い込まれて行く
この感覚はやはり京都に似ていて
張り…
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7/
張りが
少し柔らかいのか…
比べる事等出来る筈も無いことを
悶々と繰り返し
あたかも
私は違いを理解できるのだと
繰り広げる
私の頭の中を、
私は笑った…
ほくそ笑むとでも言うのだろうか
自分の頭の中で繰り広げられる
あたかも凄い妄想を
理解したと
自分で自分をニヤリと笑みを浮かべ
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8/
る自分に気付いたと
我に帰る…
端から見れば
変質者の様に写るのかも知れないが、
人の頭の中は見えない、
通り過ぎ行く人々が
何に想いを巡らせているのか
知るよしもなく、
私を理解しろとは
言語道断で
シャイで内気な
コミュ障な私を
理解してくれる
人がいる筈が無いと
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9/
今更ながら
コミュニケーションの大切さを
理解し、自分を外に出す作業が
自分を理解してもらう、
近道なのだろうと府に落ち、
また異次元のトンネルを歩きながら
ニヤリとほくそ笑むのである
遊歩道が終わり
八幡様の入り口の階段だけが視界に現れた時、信号待ちで左手が気になった、
はて……
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10
左手には鎌倉彫と
書かれた看板が目に入る
まぁ急ぐ旅などでは無いので
気の向くまま、店へと向かうのだか、
違う…
この店では無い…
なんだろうこのくすぐったい感覚は
異次元のトンネルで頭がおかしくなったのだろうか…
店を通り過ぎてから
辺りを見渡すのだか
あの気になる感覚は残ってる
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11/
行き交う人々に紛ぎれ
お昼どきの賑わう鎌倉で
立ち止まり
空を見上げ
気になる方向を探す
あっ
お店の右脇にガラス扉があり
展示会場の様な小さな画廊の様な
和風のお店があり
ここ…かと
やっと見つけたと
あたかも初めから探していた場所を見つけた様なワクワクした
感覚のまま扉を開けた
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12/
シンとした店内は人影も無く
反応も無い
辺りを見渡すと、
写真の展示会なのか、
個展かなと思いながら
左手の隅から順番に見てまわる
板の間に
コツコツと響く
革底が心地よく身体に伝わり、
シンとした店内をこだまする、
今日は25年履き込んだ
オールデンのコードバンローファー
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13/
お気に入りの茶色の一足に
28年補修を繰り返し、
継ぎ接ぎだらけの
OKURAの自然に色落ちした
デニムを
厚めにロールアップし
黒の半袖プリントTシャツ
に合わせて、
ジメジメした雰囲気を一蹴させたくて
お気に入りを身にまとい
散歩に出かけたのだか、
気がつけば鎌倉の板の間のお店で
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14/
お気に入りの革靴の音に
酔いしれるとは、
思いもよらず、
嬉しい気持ちにさせる
左端から一枚一枚立ち止まりながら
写真を見てまわる、
藤の華だろうか、
詳しくは無いが、
滝の様に降り注ぐ
ピンク色の滝は圧巻である
水面に降り注ぐ
滝が水面に写る不思議な描写は
凄いと表しては行けない
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15/
滝の様に降り注ぐ、
藤の華が、
水面に写し出され
水面が動く度に華が揺れる、
まるで動画を見てる様な
この錯覚はなんだろうか…
それはね
と説明をしようと
私の脳内で説明を始まる
男の声がした
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16/
脳内の声は
20年以上前にBARで知り合った
そういちろう 写真家であった
いやいや
お前の写真では無いのだから、
お前の説明はいらない
構図やら絞りやら、
私の解らない世界の講釈は
お前の写真ですれば良いだろ
人様の写真で
お前の出番では無いからと
頭の片隅に振り払い
華から風景の
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17/
色彩豊かなゾーンから、
緑豊かな風景への展開
意図的な物なのか
私が左から見てまわるのを
知っていたかの様に
色合いで釘付けにされ
目に優しい落ち着いた風景への転換
落ち着いて見て行ける
色彩豊かな写真に音があり
動きがあった
逆にこの風景写真には音が無い
はて…
私は一枚の
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18/
写真に足を止めた
静寂…
ポツリと呟いてた
そして
涙がこぼれた…
ただ
ただ涙がこぼれていた
背中から
引っ張られ
それが何かに
吸い込まれるように感覚な襲われ
胸の奥で
水滴が落ち
ゆっくりと
ゆっくりと
飛び散り
まるでスローモーションの様に
弾け飛ぶのを
目にしながら
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19/
それが
涙として
溢れてくる…
理由などどうでも良い
ただただ
溢れる涙に
何を求めれば良いのだろうか…
強いて説明するならば
微かな遠い記憶だろうか…
自分でも説明出来ない事柄に
言葉を当てはめる茶番はやめておこう
天井を見つめ深呼吸をしながら
先程現れた
そういちろう
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20/
に想いを馳せた
お前と同じ様に
私に涙を溢れさせた
写真に出会ったよ…
20年以上前に
1人混雑するBARの片隅で
ジンをロックでチビチビと飲んでいる私の横に座ったおじさんが
そういちろう だった
こんばんは
1人の私に
気さくに話しかけ
言葉にならない会釈で返す
私を眺めながら
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21/
顔をクシャクシャにして笑う
印象的なおじさんだった
バーテンにビールを頼み、
おもむろにタバコを取り出した時には
良く来るんですか?
そう
私に話しかけてきた…
まぁたまにと答える否や
それからはマシンガンの様に
良くしゃべる
シャイな私には
有難い事である
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22/
お酒の造形に詳しい事
大好きな写真を撮りながら
海外を飛び回る事
飛行機が大好きな事
大好きな写真でお金を撮りたくない
好きな絵柄を撮り続けたいから
撮りたくない写真を撮らないために
プロにはならない事
なんと世渡りの下手な
生きづらい人生を歩んでんだろと
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23/
ニヤリと笑い
ジンの香草の香りを口に含む私に
小さなアルバムを渡して来た
見てくれる?
私に気を許してくれたのか
彼が撮りためた写真が並んでいる…
海外の旅客機だろうか
写真が
好きなんだろうな
そう感じさせる
アルバムだった
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24/
苦労に苦労を重ね
好きな事を続ける彼に
敬意を覚え
そんな出会った
記憶を巡らせながら
目の前にある
私に涙を溢れさせる
写真に敬意を払った
ただそこにある写真に
撮り手の人間性が写るのだろうか
ただただ感じる事しか出来ないのだか
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25/
静寂の中で
奥に佇む白い和風の建物
手前に広がる木々の数々
まるでそこに訪れた事が有るような
森に迷い込んだ
錯覚に
私は思う
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26/
どれだけの苦労をすれば
これだけの静寂を切り取れるのでしょう
どれだけの徳を積み上げれば
これだけの深味を写真に込められるの
でしょう
どれだけの罰を受ければ
これだけの無音を写真に込められるのでしょう
溢れる涙を拭いながら
深呼吸をした時
右手後ろの気配に気付いた時には
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27/
こんにちは
いつから居たのだろうか
茶色い細い畝が特徴の春先でも着れるコーデュロイの長袖をはおり、
ユニクロのデニムだろうか
だが
女性がコーディネートしたであろう
合わせ方に
幸せな家庭が見えて
少し和んだ
目を赤くはらした私の目を見て
京都の写真なんですと
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28/
私が涙した事は見てませんよ
と言わんばかりに
そっと
話しかけてくれた
この人の写真展なんだろうな
それは彼の佇まい
口調、振る舞いが物語っている
荒波に揉まれ
でも前を向いて
人に気配りを忘れず
優しさに溢れれ
懸命に生きる
彼が
この写真を撮ったのだろう
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29/
ああ
写真もまた表現であり
写真には映らない
その人の人生が写るのかも知れない
人を引き付ける何かが
表現には溢れ出るのかも知れない
と納得した瞬間でもあった
しばらく説明を受けていると
1人の男性が入ってきて、
まつさんに近づいてきて
まつさんは私に軽く会釈をしながら
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30/
米さんと手を上げて
話し始めた
そして後から数名の人々が
入ってきて
個展は沢山の人で賑わいを見せた
まつさんの人柄が
人を引き付け
そして伝染し
そこに人は集うのだろうと
思うし、
やろうと思って
出来る事では無いが
見習う事は多い
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31/
まつさんに遠目から会釈し
にこやかに笑うと
店を出た
が追いかける様に扉から顔を出して
お話出来ませんでしたが
是非また
と米さんが手を振った
私も正面を振り返り会釈をして
手を上げた
外は雨上がりの
夕焼けがキラキラしながら
歩道に咲く紫陽花を照らし
誇らしく咲いていた
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32/
来た道を戻りながら
変な感触を覚え振り返ると
鎌倉彫の看板のお店が目に付くのだか
ここからはあの個展会場が見えない
また遊歩道の異次元トンネルを
歩きながら
不思議な感覚のまま
バス停に付いた頃には
雨が降りだし
あのキラキラした夕日は
嘘のようにアスファルトを濡らし
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33/
遊歩道の外側は
開いたパステル色の傘が
踊り
足早に駅へ急ぐ人達を目で追いながら
少し涼しいくらいの梅雨空を見上げバスを待つ間、鎌倉の空を見上げ、こんな不思議な日もあるのかと、雨音に耳を傾けていた。
おしまい🛐
後書きへ
⏬
34/
後書き
ただ時系列に情景描写をダラダラ
続けただけの物語になってしまいました
申し訳ありません💦
文才も無く
無計画、無構成に並べられた
駄文に
こんなものかと(笑)
ため息しかでないのですが
最後まで読んで頂けたのなら
幸いです
ありがとうございました🛐
勿論フィクションです(笑)
以上
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