少し特別な夏の日を過ごした彼ら

ポニーリーグガールズワールドシリーズが終わって、そう遠くない日に、ポニーリーグで1番アツい日だった選手権の決勝の舞台『江戸川区球場』にて、ハワイのホノルルからポニーリーグの選手たちと親善交流試合が行われた。
江戸川区とホノルル市が姉妹都市であることなどで行われたこの催し物に2日にわたって参加させてもらった。準備運動から一緒に行い、拙い言葉でもコミュニケーションを深め、試合では力を発揮するべく和気藹々としながらも真剣さを含んだものだった。
ハワイの選手たちは季節ごとに取り組むスポーツを変えるらしく野球のみをやっているわけではないという。
ただだからと言って野球への造詣が薄いというものでもなく、高い身体能力を生かしたプレーは見所の多いものであった。
他リーグとのオープン戦も良い経験になるのは間違いないが、他国のポニーリーガーとの試合もまた特別な素晴らしい経験になったことだろう。
あの日の交流戦や夜の親睦会が人生に於いても良い思い出となって生きていくだろう。

そんなハワイチームを迎えたのは江戸川区に本拠地を構える東東京ポニーと江戸川ポニーの合同チーム。

江戸川ポニーは選手の人数から合同チームでの参加が多いけれど、その中でも一生懸命なプレーをする選手も目立ち、ここから力を培い羽ばたいていくことを楽しみにしたい思いだ。

東東京ポニーは自分がポニーリーグを撮らせてもらった初めての年に関東のコルト大会で優勝したこともあり、チームとしてのポテンシャルがあるという印象を持っている。

そんな少し特別な夏のある日を過ごした彼ら、今回は東東京ポニーの話となるが、秋季大会のグローイングアップトーナメント決勝戦では、やや悲壮感の漂い始めた流れをひっくり返す展開で見事逆転勝利。

グローイングアップトーナメントというのは秋季大会の予選リーグで決戦トーナメントへ行けなかったチームによるトーナメント戦であり、決勝16チームの次を決める17位決定戦なんて言われ方もしたりする。
どうしても組み合わせの妙もあり、この試合となってしまうかも知れないが、トーナメントを勝ち切ることはチームの力を維持し続けることや選手たちの力があってこそ。
彼らが春の大会で台風の目となることも十分にあり得るものだ。
この優勝が彼ら自身の力に自信を持たせ、その自信がまた成長に繋がる。
試合に出て成長するというポニーリーグの信念を踏襲した大会での活躍がリーグ全体を盛り上げて行くことになる。

ポニーリーグの1番アツい夏を越えた選手たちの秋はどれも熱戦の数々。
グローイングアップトーナメント決勝戦を戦い惜しくも2位となったTHB秦野中井ポニーも現在吹き荒れる新風の一陣として春の大会で大いなる活躍が楽しみだ。

あの夏のアツさは特別なものだったけれど、間違いなくそこにあった。
あのアツさは特別ではなく、それを常に秘めたるアツい選手たちによるものだと、また見せ続けていって欲しい。

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