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I am Naoyuki Haba(^-^)

理論物理学の研究者、ノーベル賞を目指して研究しています。出身は、長野県松本市です。趣味は、スキー、ヨガ、空手です。

高校まではバスケをしていました。勉強は嫌いでガリ勉は全くできなかったです。「何故、磁石のN極とS極は別々にわけられないのか?」、「何故、マイナスの電荷を持った電子が、プラスの電荷を持つ原子核の周りをまわらないといけないのか?逆は絶対にないのか?」など先生や教科書の「自然がそうなっているのだから覚えなさい」という説明や単なる暗記が大嫌いで、ずっと疑問に思っていました。そんな中学生や高校生が怒られる質問が、実は、最先端の科学だったり、未解明のことで、この世界の神秘に関わることが大学や大学院に進んでわかりました。

今はスマホでTVを見るなんて当たり前ですが、ブラウン管で画像を写していた時代は物理学的に「薄型TVなんて絶対にできない、物理をわかっていない」と言っていた先生に対して、「そうかなあ、画像をデータとして送ることがそのうちできるんじゃないかなあ」と密かに思っていました。いくら勉強ができてテストで満点だったとしても、その時代の知識に凝り固まるのは駄目ですよね。何でも頑固なのは駄目だと思います。

小学生の息子が毎日たくさんの宿題をするのを見ていて気の毒になります。私は宿題はあまりした記憶がありません。こんなにたくさんお宿題が毎日あったら学問の美しさに触れる前に、学問が嫌いになってしまいそう。。生まれるのが今だったら学者になっていたかな?

物理に興味を持ったのは、予備校に通ったときです。物理の美しさに魅了されたのは、大学院に入学してからです。遅いですよね・・・。

好きな物理学者はファインマンさん。尊敬する物理学者は恩師でもある南部陽一郎先生です。南部先生は、アメリカでは100年未来から来た男と呼ばれて、世界中の物理学者の憧れの人です。

ここでは、研究の話、教育の話ができたらいいなと思います。よろしくお願い致します。

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研究分野: 素粒子論、素粒子論的宇宙論

研究内容:
素粒子の標準模型 (Standard Model) は、O(100)GeV 以下のほぼ全ての高エネルギー物理現象を無矛盾に記述する非常に成功した模型です。しかしながら、

(a): 『質量の起源は何か?』、
(b): 『電弱相転移がどのようにして起きたのか?』

は依然として謎のままであり、Higgs 場の起源と密接に関係していると思われます。また、

(c): 『何故、クォーク・レプトンには、量子数が同じで質量だけが異なる3回のコピーの繰り返し (世代) が存在するのか?』

は、世代の謎と呼ばれ、今のところ何の手がかりもなく、 クォーク・レプトンの世代構造の起源の解明が切望されています。 他にも、

(d): 『何故、ニュートリノの質量は、他のクォーク・レプトンに比べて遥かに小さいのか?』
(e): 『何故、陽子と電子の電荷の絶対値が21桁以上の精度で等しいのか?』
(f): 『パリティの破れの起源は何か?』
(g): 『何故、我々の時空は4次元なのか?』

等、様々な未解決の謎があります。これら(a)-(g)の謎は、Standard Modelの背後に、 より根本的な物理 (Beyond the Standard Model(BSM)) が存在することを示唆するとともに、BSM を探る重要なカギでもあります。私は、これまで、主に、「超対称性理論 (SUSY)」、「余剰次元理論」、「大統一理論 (GUT)」、「新しく開発した模型」を用いて、BSM の探求をおこなってきました。しかし、もしかすると、BSM は、全く未知の理論かもしれないし、上記の複数の謎は想像を超えた形で関係しあっているのかもしれません。そうした可能性も常に念頭に置き、新しい理論の定式化や新しい実験の提案等も含めて、多角的で革新的なアプローチで、上記 (a)-(g) の解明に挑戦しています。

論文


Mar. 1986: 長野県立松本深志高校卒業

Mar. 1991: 大阪大学理学部物理学科 卒業
Mar. 1997: 名古屋大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程 修了  理学博士の学位を取得
Apr. 1997 - Mar. 2003: 三重大学工学部物理工学科 助手
Apr. 2003 - Sep. 2006: 徳島大学総合科学部自然システム学科 助教授
Oct. 2006 - Apr. 2012: 大阪大学理学研究科物理学専攻 助教授(准教授)
Apr. 2012 - May 2013: 北海道大学大学院理学研究科物理学部門 教授
Jun. 2013 - present: 島根大学大学院理工学研究科 教授

海外での研究歴:
Sep. 1998 - Aug. 1999: Postdoctoral Researcher, The Ohio State University, USA,
Oct. 2005 - Sep. 2006: Humboldt Research Fellowship, Technische Universit ̈at Mu ̈nchen, Germany

所属学会:
日本物理学会 (JPS), 日本物理教育学会

出版物

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イラストはコダマアキコさん。山陰中央新報コラム「素粒子から宇宙へ」波場センセイの教室(全150回(2016年4月~2019年2月))で掲載したイラストです。

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