経歴書盛り盛りの現状を悲しむ

久しぶりに会社員をやっていて、中途採用の面談などもやっていたりするわけですが、これも久々にすごい人材にぶち当たって、驚嘆しているところです。

数年前から、採用であったり、派遣や業務委託を受けるにあたっての面談であったりで、出てくる業務経歴書が異様に盛られている状況があるわけです。
ギリギリ嘘じゃないという程度の盛り方は、あたりまえ。
場合によっては、嘘満載の経歴書さえ出てくることがあります。

例えば、超メジャーな、国際的事務機械の会社で、PMをやっていたと書いてあるのですが、よーく見ると社員だとは書いてない。
その会社は、社員以外にPMを任せることは無いはずなので、ジリジリと崩していったところ、派遣だったと白状するわけです。
さすがに「あの会社は、派遣の人はPMやりませんよね?」と言いましたよ。はっきりと。

今回採用面接した人もすごかった。
経歴書はすばらしく、華麗にスクリーニングをクリアしてきている 笑
なんとなく気になる項目が散見されるので、これもジリジリと詰めていくと、担当範囲が異様に狭かったり(すべてを任された風に書いてある)、プロジェクト規模が小さかったり、配下の人数が数人だったり、アラがボロボロと出てくるわけです。
でも、自分は優秀な人間なのであると主張しているというか、思い込んでるというか、憑依しているというか、そんな感じがすごかった。

結局、自分が思っているほど、市場価値が無いということが理解できてないということなんですよ。
経歴書を盛っているうちに、自分がそういう人間なんだと、勘違いしてしまったのではないかと推測されます。
で、すさまじい年収を要求されるわけです 笑
(外資だからって、無限に出るわけじゃないんだからねっ)

自分は、安ければ使ってもいいと判断するタイプなので、自分の考える適正年収(たぶん半額くらい)を人事に提示し、会社の結論を待ちましたが、結果、めでたく不採用となりました。

でも、採用面接をパスして入社してくる人もいるわけですよ(自分は面接シてないですよ)。
で、3ヶ月の試用期間内で解雇になることも、最近は珍しくない。
昔は、3ヶ月の試用期間なんて、形式的なものだと思ってましたけどね。
最近は、この3ヶ月できちんと見定める必要が出てきています。
だって、経歴がモリモリですから。働いてみたら、全然違うってことが、あるわけです。

結局、取る側が、経歴書を疑いの目で見る必要があるんですよ。
盛られていることが前提になってます。

これね、非常に悲しいと思うんですよね。
嘘ついて採用されても、長続きするわけ無いんですから。
もう、元には戻らないんですかね。


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