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最後の旅行

あなたはご自身の葬儀を想像したことはありますか?
お葬式の特徴として、ゲリライベントのように突然の出来事です。
誰もが平均寿命くらいまで生きて、最後は家族に囲まれてありがとうを言って涙をひとすじ垂らして息を引き取るなんてそんなドラマのような最期を迎えられたら幸せですね。

今日の朝まで元気に会話をしていたのに。昨日は気分良くお酒を酌み交わしていたのに。
突然具合が悪くなり、帰らぬ人に。なんてことはザラにあります。
中には、事故など突然の別れがやってくることだってあるのです。

もちろん、皆様の周りにいる家族や友人知人はもちろん、僕もあなたもそうなる可能性だってあるのです。

しかし人は自分が死ぬなんてなかなか思えないし、思いたくもないです。
余命宣告を受けた人や死の淵を彷徨った人なら、自分も死ぬという事実を見に染みて感じるでしょうが、今を元気に生きている人はなかなかそうはいきません。

もし、自分の命日がわかっていたのならある意味困ることも少なくなるでしょう。
葬儀の段取りもできますし、死後の手続きをスムーズにするためにいろいろなことを生きているうちからできるのですから。
しかし、この先の人生なんて誰にもわかりません。何が起きてくるとか、この先どうなるのとか、自分がいつ死ぬかとか。
だから人生って面白みがあるんだと思います。

人はいつ死ぬかはわかりませんが、絶対に死にます。

突然の別れを経験したことがある人なら多少は感じたことがあるでしょう。
もっと「ありがとう」を言っておけばよかった。とか
もっと喋っておけばよかった。とか
また、旅立つ側としても同じようなことが言えるでしょう。
息を引きとれば当然のことですが、会話をすることができなくなります。伝えたい感謝の言葉や想いなどを伝えることができなくなるのです。
今は心に思っていることがあるでしょうが、その想いを言葉にすることなく旅立つことは、旅立つ側も見送る側も後悔しか残りません。
しかし、今の世の中はとても便利です。
文字に記したり、音声データを残したり、映像を撮って残したりとさまざまな方法であなたの想いを残された人に残す方法があるのです。

何度も申しますが、人は絶対に死にます。これは避けられない事実です。
だからこそ、できる限りの準備段取りをしていくべきだと僕は思います。
何の準備もせずに旅行に行ったら困りますよね?携帯の充電器を忘れたら、せっかくの思い出の写真も撮ることができません。
着替えを忘れたら、せっかくの旅行も気持ち悪い旅行になったりします。
お金やチケットを忘れたら、やりたかったこともできません。
人生最後の旅行の準備をしませんか?

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