症状のなかった中学時代、手を洗い続けた高校時代

こんにちは、河村尚弥です。
今回は中学生の頃と高校一年生の頃を書かせていただきます。
よろしくお願いいたします。

中学の間は、強迫症状はほとんどなかった


中学校に入り、陸上部に入部しました。
全国大会で入賞者を出すような部だったので、練習はとても厳しかったです。

しかし、私にとっては練習が厳しかったことが幸いしたようで、中学の三年間は、強迫症状にはほとんど苦しめられませんでした。

例えば、スタートダッシュの練習で指をトラックにつかないといけません。

そして、スタートの合図でスタートを切らなければなりません。
洗ったり、確認している時間がなく、次から次にスケジュールをこなしていくことが幸いしたようです。

高校に入ると手を洗っても落ちない感覚に


手を洗っていると落ちない感覚―それは高校一年生の時に始まりました。
石鹸をつけて何度も何度も手を洗うのですが落ちていない感覚に陥るのです。

「おかしいな?」と思い、とにかく洗いました。

数日経つと、手の甲に血がにじみました。
とても痛いのですが手洗いが止まりません。

高一の私は石鹸を薬用石鹸に変えてみました。「薬用石鹸なら不潔な感覚を落とせるかもしれない」と考え、普通の石鹸より高かったのですが購入して使ってみました。

以前の石鹸のときもそうだったのですが、最初は不潔な感覚が落とせました。
しかし、4日〜5日すると薬用石鹸でも効果がなくなっていきました。

大人になった私から―汚れを洗い落とそうとしていたのではなく、強迫観念を洗い流そうとしていた

「不潔な感覚」という強迫観念は、いくら洗っても洗い流すことはできません。

「強迫観念に騙されて繰り返し行ってしまう強迫行為を意識的に止めていくと、強迫観念は小さくなり流れていく」と、多くの強迫性障害の専門家が言います。
今回の場合でいえば、「不潔な感覚」という感覚に騙されて手を繰り返し洗ってしまっているため、まずは「洗う」という行為を意識的に止めるということです。
そうすることで強迫観念が小さくなると、「不潔だよ!洗いなさい!」という間違ったサインを出せなくなるので、強迫症状が回復していくということなのです。

読んでくださりありがとうございます。

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