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HOTEL SHE, KYOTOがクローズになった話

私が働いてるHOTEL SHE, KYOTOが新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月6日から4月24日(予定)まで臨時休業することが決まりました。

1ヶ月前まで、いや1週間前まではこのような事態になるなんて正直全く考えていませんでした。まさに自分の思慮の浅さに他ならない訳ですが、今の心境を忘れない為にも、いつの日か「あんな時もあったな〜」とウイルスに中指立てながら思い出す為にも、しっかりと記しておきたいと思います。

※ここに書かれているものはHOTEL SHE,や会社を代表するものでは一切なく、個人的な意見です。


クローズにあたって率直な気持ち

1スタッフの想いとして、もちろんホテルに遊びに来るのを楽しみにされていたお客様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、きっとこの判断をして良かったと思う日がいずれ来るんだろうな、と思っています。

旅というものは人生を彩るかけがえのない娯楽であることは間違いありません。ただ、娯楽というものは環境や経済、そして精神的な”安心・安全”があってこそ成り立つものであって、これらを欠いてまでお客様に提供すべきものではありません。綺麗事のように聞こえるかもしれませんし、物事は基本的に0か100で考えるべきではないと思っていますが、今は本当に稀有な状況で、0か100で判断すべき時なのです。

お客様の安全は当然のことながら、ホテルをオープンし続けると言うことは同時に働くスタッフも感染のリスクに晒されます。国内外さまざまな場所からお客様をお迎えしますし、客室清掃などは密閉空間でおこなわれる為、そのリスクの高さは一概に測ることができません。個室空間であるから安全、客室数を減らして営業すればいい、などと言うわけにはいかないのです。


世の中のホテルや飲食店がクローズできない理由

だからと言って、このnoteは「クローズしないホテルや飲食店が悪だ」と言いたい訳では当然ありません。京都でも今週になって倒産する宿泊施設も徐々に増え始めているように、サービス業にとってクローズ判断は、施設の存続判断とイコールです。

特に宿泊サービスは飲食店と違ってテイクアウトなどはできないので、クローズした途端キャッシュポイントは失われます。カフェなどを有している施設はそこでマネタイズすればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、その場合は別の法的許可が必要で困難な場合が多い。(あと配達員の方の安全面も考えてしまう...)

収束の時期も明確に見えない状況において、果たして再オープンはいつできるのか、オープンしたとしてもお客さんが前のように来て下さるのにどれくらい時間がかかるのか、一寸先どころか果てしない闇がどこまでも広がっている感覚です。


人としても、会社としても生き残る為に

僕たちは覚悟を決めて、そんな果てしない暗闇の世界に飛び込むことを選びました。正しい判断をするのと、実際にその判断を実行に移すのは全く次元の違う話で、しっかりと社員の言葉に耳を傾けて、実行にまで移してくれた経営層の方々には本当に感謝しかありません。しかもその判断がここまで迅速におこなわれたのは、自社ながら痺れます。

ホテルが臨時休業になったので、今後自宅で過ごす時間が多くなるわけですが、その時間の中で実践すべきだと思っている2つのことを記していきたいと思います。


(1)自宅から極力一歩も出ない、家にウイルスを持ち込まない

当然ですが、これに尽きます。一人一人が意識して、医療崩壊を未然に防ぐ。この方法については色んな方がお話してると思うので、ここでは割愛します。個人的に「ここまで徹底しないといけないのか...!」と衝撃を受けた動画を貼っておきます。アメリカのお医者さんが解説する『スーパーで買った食料の消毒法動画』なんですが、日本との意識の違いに衝撃を受けます。(YOUTUBEの日本語字幕機能をつけて見てください。)


(2)自宅にいながら、未来のオフライン経済を回す

こちらも色んな方が仰っているかと思いますが、今後経済活動が縮小していく(正しくは一部の業態に偏っておこなわれ、それ以外はほぼゼロになる)ことは明白です。

この一部の業態かどうかを決定づけるのはオンライン/オフラインです。NETFLIXやリモートの会議サービスなど、元々オンラインを軸に展開されていたサービスは当分の間安定して需要があると思いますが、それとは異なるオフラインサービスの経済活動はほぼ死滅するでしょう。残念ながら宿泊サービスもこれに類します。

オンラインのサービスは放っておいても需要が生まれるので、むしろ意識的に回していかないといけないのはオフライン経済です。ただ移動や実体験が制限されていく中で、"今の"オフライン経済を回すことはほぼ不可能でしょう。ではどうするべきなのか。オフラインサービスが死滅しないように、私たち消費者は意識的に”未来”に投資していかなければいけません。

例えば、飲食店さんの中には未来のランチチケットを販売したり、中にはオンライン上で店舗を構えるお店が出てきたりしています。このようなサービスがあれば、家にいながらスマートフォンを使ってオフラインサービス(の未来)に投資することができます。


サービス提供の場をオンラインに移行しよう

当たり前ですが、消費者が投資するためには、オフラインサービスの事業者自身が既存の考え方を捨て、意識的にサービス提供の場をオンラインに移行していく必要があります。

資本金があり、1〜2年キャッシュが入らなくても存続する事業者さんであればいいと思いますが、そうでない事業者さんの場合、ここの判断→実行の速さこそが生き残りの境界線になるはずです。

実店舗などリアルな場への思い入れや、人同士の直接的な会話、手に触れた時の温かさ。これらから全く未知の世界に切り替えることが難しいことはわかります。ですが、好きなホテルやお店がただただ客足が減って倒産したり、それこそオープンを続けてそこで感染者が出て世間から白い目で見られるのは本当に悲しい...。

コロナが収束したら、オンラインはかなぐり捨てればいいけど、今だけは選択肢の一つとして真剣に考えていく必要があると思っています。(自戒含めて)


ひとりオンラインホテル代理店をはじめます

ここまで偉そうに書いてきましたが、とはいえ今の自分で何か「オンライン上で未来のオフライン経済を回す」ためのサポートができないか、考えてみました。

本当に今やるべきか悩んだのですが、自分ができるサポートはこれくらいだと思ったので、多少のバッシングはあることを覚悟しつつ始めてみようと思います。


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Twitterでホテル紹介botをやっているのですが、これまで本当にたくさんの「〇〇行くんですけど、オススメのホテルありませんか?」っていうDMを頂きました。多い時には1日50件以上届くこともあって、さすがに大変なので無視していたのですが(すみません...)、

最近「卒業旅行でXXX行く予定だったけど無くなってしまった(泣)」みたいな投稿をたくさん見ましたし、実際に私自身も来月妹が結婚するので最後の家族旅行を4月に予定していたのですが、泣く泣くキャンセルにしました。(竹富島の星のやさんに行く予定だった...。)

もちろん今は100パーセント旅は控えるべきだと思っていますが、その悲しみは私たちが想像する以上に大きいものかもしれません。

だとしたら、もし来年でも再来年でもその振替旅行を企画して、その旅のプランが今よりもずっと素敵なものになって、それが楽しみでこの暗黒時代を少しでもポジティブに過ごすことができたら...。そのために自分が何かできるのであれば、是非やってみたいと思ったのが企画を始めるきっかけです。


<いつの日かあなたに行って欲しいホテルを紹介します>

■どんな企画?
旅の目的や一緒に行く相手、その方の趣味などをお伺いし、めちゃくちゃリサーチして後日おすすめのホテルプランをお伝えさせていただきます。本当は一回1万円くらい頂きたいところなのですが(笑)、おそらく最初はグダりながらやるので、料金はいただきません。

■紹介の流れ
以下フォームより必要内容を記入して送信してください。

②ツイッターのDMまたはメールアドレス宛にスケジュール候補と事前の質問をお送りします。(もし人数が多い場合は抽選になると思います、すみません。)

③質問に回答した上で、スケジュールを決定します。

④だいたい30〜60分間、オンラインでヒアリングさせていただきます。(ZoomやLINEを使用)

⑤1週間以内を目安にホテルプランをご提案させていただきます。

■期間 / 定員
一旦4月中を想定して、1週間で2〜3組を想定しています。

■備考
・企画名の通り「いつか行く」ためのホテルを紹介するのであって、今すぐ行って欲しいホテルではありません。企画意図をご理解いただいた上でご応募ください。
・基本的にどなたでもOKですが、できれば国内ホテルの方が探しやすいです。
・花岡の個人的なお友達でも大歓迎です…。普通にzoom飲み会しよ...

■ご応募はこちらから



最後に

最後に宣伝ですが、休館するHOTEL SHE, もオンラインにお引越ししたみたいです。ホテルとしての『オフライン生存戦略』を赤裸々に公開していくので、ご興味ある方是非読んでみてください。

将来使えるホテルバウチャーや、コロナ許さねえぞTシャツも販売中です。是非未来に投資いただけると泣いて喜びます。





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