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7年ぶりの勝利!

毎年4月に静岡で行われるチャレンジサイクルロードレース。
ここ最近はシーズン開幕時期が早まってきたが、このチャレンジロードレースは競技をはじめた高校生の頃からシーズン開幕直後の重要なレースという位置付けが自分の中ではあった。
そして高校大学と競技を支えてきてくれ今も暖かく見守ってくれている親父は毎年のようにチャレンジは勝って欲しいなあと自分に言っていた。

チャレンジロードはいつしか絶対に勝ちたいレースという位置付けになっていた。

今年2月。親父が倒れた。
実家の会社に出社し、親父が来るのを事務所で待っていた。
いつもより来るのが少し遅いなあと思っていると親父が扉をあけ到着した。
すぐに親父は具合が悪いと言った。
なんとか会社に到着したが様子がおかしい。
椅子に座りこみ、そして動けなくなってしまった。
すぐに救急車を呼び、最寄りの大きな病院に行く事になった。
一緒に病院にいったが、まだ仕事はあるので妹を呼び、自分は一旦自宅に行き自転車で会社に戻る事にした。

自宅までは3キロちょっと。
タクシーで帰るかするのが普通かもしれないが何故か気づいたら走って自宅に向かっていた。

普段足で走る事もないし、こんな事したら足は筋肉痛にもなるだろうし練習に支障もきたす。選手として絶対にこんな事はしないだろうなとか思いながらも足は止まらなかった。
もしかしたら暫く自転車に乗る事は無くなってしまうかもしれないって思ったのかもしれない。
無我夢中で家に向かって走っていた。

その日僕は色々な事を考えていた。

親父は幸いにも回復し、今は仕事復帰もしている。
本当に良かった。

2月は自転車に乗れない日もあったりしたし、嫁も胆石の手術をしたり少し大変な日々は続いたりと自身の生活の中でも色々あったが、所属チームとしても大変な日々が続いていた。
現在も変わりはないだろうけれどスタッフ、関係者、本当に大変な日々だったと思う。

個人的にも精神的に色々と厳しい状況だったのは間違いないし自身の今後の向かうべき方向も今まで以上に深く考える日々であった。

そんな中、なんとしてもチャレンジロードは勝ちたかった。
そして今年、優勝する事ができた。

今週、親父の手術がある。
自分が優勝する事により少しでも元気づけれるのではないか、良い方向に向かうと思い、日曜日はスタートに立った。
勝ててよかった。
僕自身としても7年ぶりにレースで勝つ事ができた。
そして怪我から復帰してやっと怪我前以上に強くなれたと実感できた。
完全復活!笑

自分のことも、家族の事も、チームのことも。
良い方向に向かえばと思っている。

この勝利には色々な思いが重なり、世界的にみればとある島国のレースだったかもしれないが優勝の嬉しさは自分の中で過去1番だったと思う。

応援いただいた方々ありがとうございました。
そして、チームを支えて下さった方々、本当に有難うございました。
そして怪我しても自分を守ってくれたチーム右京の関係者の方々、そしてサンブレイブの皆様、自分を支えて下さった皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
復帰してよかった。
諦めなくてよかった!

ありがとう!!

レース中にニヤニヤする自分笑 楽しかった!

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