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#16 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年6月1日~6月11日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(30:59)は購入後に視聴可能。

昭和20年6月前半、これまでに陸軍、海軍が相当に追い詰められた戦況の中、1日延ばしに戦争を継続し、その度にどんどん犠牲者が増えていきます。

時代の矛盾に気がついていてもブラックホールに引きずられ、沖縄軍事作戦の実態、全国での被害が増えていく状況がますます鮮明になっていきます。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!

「どのように戦争を終わりにするのか」「今後どのように和議を結ぶのか」極めて限られた人たちの間で極秘事項としての対ソ交渉が進められていく中、本土決戦部隊の編成が急ピッチに進められ、全国でつくられていく6月です。

実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年6月1日~6月11日について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(30:59 mp3版:ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、一緒に学びましょう。

<第16回目>
<6月1日金曜日>
・新補式
・陸軍第321師団伊豆大島
・陸軍第230師団岡山県
・第1飛行師団北海道千島
・陸軍第354師団東京湾
・陸軍第225師団兵庫県龍野
・陸軍第229師団石川県津幡
・陸軍第351師団福岡県福間
・陸軍第308師団青森県野辺地
・陸軍第320師団現韓国釜山
・陸軍第312師団佐賀県伊万里
・第陸軍222師団岩手県
・陸軍第344師団高知県宿毛
・海軍大将加藤隆義
・海軍大将吉田善吾
・宮殿の焼け跡
・侍従長藤田尚徳
・陸軍省による御文庫附属室補強工事1号演習
・6月5日地鎮祭
・参謀次長河辺虎四郎
・沖縄の戦況につき奏上

<6月2日土曜日>
・帝国議会召集を御裁可
・地下隧道
・御文庫附属室に開催の枢密院会議に臨御
・宮内大臣松平恒雄
・石渡荘太郎
・内大臣木戸幸一
・軍令部総長豊田副武
・戦況につき奏上

<6月3日日曜日>
・宮内大臣拝命の承諾
・石渡荘太郎

<6月4日月曜日>
・宮内大臣松平恒雄の辞表
・去る1日の大阪の空襲被害につき奏上
・陸軍大臣阿南惟幾

<6月5日火曜日>
・外務大臣東郷茂徳
・対ソ交渉の委嘱を受けた元首相広田弘毅
・一昨3日箱根の強羅ホテル
・駐日ソ聯邦大使マリクを訪問交渉開始

<6月6日水曜日>
・内大臣木戸幸一
・御前会議の開催及び重臣との連絡等につき言上
・海軍大臣米内光政

<6月7日木曜日>
・軍旗親授式
・新設のの歩兵第404聯隊藤沢市御所見
・帝国議会開院式の勅語案御裁可
・軍令部総長豊田副武
・戦況につき奏上
・沖縄方面根拠地隊司令官大田実
・皇国の安泰を祈る旨の最後的電報が発信
・通信が途絶した模様
・海軍次官宛電報
・沖縄県民のうち青壮年すべて防衛のために召集
・若き婦人も率先して軍に身を捧げ看護煮炊き砲弾運搬等に従事
・老幼婦女子は砲爆撃により家屋財産を焼却されて避難
・沖縄県民斯ク戦ヘリ県民二対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ

<6月8日金曜日>
・陸軍士官学校
・陸軍経理学校
・約1,300名奉拝
・御前会議開催
・表拝謁ノ間に出御
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・首相による議事進行
・綜合計画局長官より国力ノ現状
・内閣書記官長より世界情勢判断
・今後採ルベキ戦争指導ノ基本大綱が審議決定
・皇軍ノ主戦力ヲ之ニ集中ス
・我ガ実力ヲ勘案シ主敵米二対スル戦争ノ遂行ヲ主眼
・北辺ノ情勢急変ヲ考慮スル
・特二対ソ対支施策ノ活潑強力ナル実行
・挙国一致皇土決戦二即応シ得ル
・国民戦争ノ本質二徹スル
・国民義勇隊ノ組織ヲ中軸
・益々全国民ノ団結
・物的国力ノ充実特二食糧ノ確保
・特定兵器ノ生産二国家施策ノ重点
・御前会議決定事項に関する内閣上奏書類を御裁可
・内大臣木戸幸一
・#時局収集の対策試案を起草
・従来の地方行政協議会廃止
・全国8都市に新たに各地方総監府設置
・北海札幌市
・東北仙台市
・関東信越東京都
・東海北陸名古屋市
・近畿大阪市
・中国広島市
・四国高松市
・九州福岡市
・大東亜戦争に際し地方における各般の行政を統轄
・法令又は特別の委任により職権に属する事務を管理
・元宮内大臣松平恒雄

<6月9日土曜日>
・第87回帝国議会開院式に臨御
・勅語
・内大臣木戸幸一
・時局収拾の対策試案につき詳細な言上を御聴取
・首陸海外各相と協議することを願い出た内大臣
・満州より帰京の参謀総長梅津美治郎
・関東軍支那派遣軍第17方面軍の軍上等につき奏上

<6月10日日曜日>
・空襲警報発令
・御文庫地下室に御動座
・帝国議会開院式の勅語に対する奉答
・奉答書
・関東信越地方総監兼東京都長官親任式

<6月11日月曜日>
・軍旗親授式
・新設の歩兵第507聯隊
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・第59軍司令部
・中国軍管区司令部
・四国軍管区司令部
・東京防衛軍司令部

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の6月と私たちが生きている2017年(平成29年)の6月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

「昭和天皇実録」を通して、歴史の中の今を日々感じながら、過ごしてみませんか。
歴史の流れをつかみながら、現在の実生活や未来への思考・判断をする習慣を身につけてみませんか。

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k

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