#17 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年6月12日~6月30日)
藤原直哉
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#17 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年6月12日~6月30日)
これまでに陸軍、海軍が相当に追い詰められた戦況の中、1日延ばしに戦争を継続し、その度にどんどん犠牲者が増えていきます。
時代の矛盾に気がついていてもブラックホールに引きずられ、沖縄軍事作戦の実態、全国での被害が増えていく状況がますます鮮明になっていきます。
*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』を解説しています!
「どのように戦争を終わりにするのか」「今後どのように和議を結ぶのか」極めて限られた人たちの間で極秘事項としての対ソ交渉が進められていく中、本土決戦部隊の編成が急ピッチに進められ、全国でつくられていく6月です。
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年6月12日~6月30日について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(29:20 mp3版:ダウンロード可)いたします。
当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、一緒に学びましょう。
<第16回目>
<6月12日火曜日>
・海軍戦力査閲使長谷川清
<6月13日水曜日>
・帝国学士院
・恩賜賞
・内大臣木戸幸一
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・時局収拾の対策試案に関する考え
・海軍大臣米内光政
・宣仁親王の軍令部出仕兼部員海軍省軍務局局員大本営海軍参謀海軍綜合部部員への転捕
・宣仁親王の軍中央部勤務
・海軍少将高木惣吉
・軍令部総長豊田副武
・戦況の奏上
・第1航空艦隊の解隊
・参謀総長梅津美治郎
・第2方面軍の戦闘序列を解く
<6月14日木曜日>
・赤坂離宮東門
・皇太后
・大宮御所の焼け跡
<6月15日金曜日>
・昨日より御不例のため終日御仮床
・翌日御床払
<6月16日土曜日>
・陸軍経理学校において卒業式挙行
・侍従武官清家武夫を差し遣わされる
<6月17日日曜日>
・陸軍士官学校において卒業式挙行
・侍従武官小池龍二を差し遣わされる
<6月18日月曜日>
・故元帥陸軍大将載仁親王の斂葬の儀を施行
・豊島岡墓地
<6月19日火曜日>
・新設の歩兵第501聯隊
・参謀総長梅津美治郎
・第12方面軍東日本の防衛
・第15方面軍近畿中国四国の防衛
・第16方面軍九州の防衛
・第50軍青森県
・第54軍愛知県新城
<6月20日水曜日>
・昨夜の豊橋市の空襲
・豊橋第一陸軍予備士官学校歩兵生徒隊附在職中の邦壽王の消息につき御下問
・陸軍大臣阿南惟幾
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・枢密院会議に臨御
・戦時緊急措置法案全会一致を以て可決
・内大臣木戸幸一
・時局収拾策のその後の経過につき御聴取
・一昨18日の最高戦争指導会議構成員会議の模様
・陸相及び両総長が本土決戦の機会に挙げる戦果の上に平和交渉を行うべきことを論じた
・平和への機会獲得に努力することに異存なく一同の意見が一致した旨を言上
・外務大臣東郷茂徳
・戦争の終結に関して我が方に有利な仲介をなさしめる目的
・日ソ両国間に協議を開始する件
・5月11日12日14日の最高戦争指導会議構成員会議申し合わせの第3項
・戦争の早期終結を希望する旨の御沙汰
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・第32軍司令官牛島満よりの最終電報
・第32軍の奮闘を称えられる
・第32軍組織的戦闘の終了
・第10方面軍の任務
・台湾及び先島諸島に来攻する敵を撃破
・南西諸島方面の敵空海基地の制圧
・本土全般の作戦
・関東近畿四国九州地方において敵襲により死者発生
<6月21日木曜日>
・内大臣木戸幸一
・最高戦争指導会議構成員をお召しの際に賜う御言葉につき言上
<6月22日金曜日>
・最高戦争指導会議構成員
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・外務大臣東郷茂徳
・陸軍大臣阿南惟幾
・海軍大臣米内光政
・参謀総長梅津美治郎
・軍令部総長豊田副武
・懇談会
・戦争の指導については去る8日の会議において決定
・戦争の終結についても速やかに具体的研究を遂げその実現に努力することを望む
・各員の意見を御下問
・首相より戦争終結の実現を図るべきこと
・海相より戦争の終結に関して我が方に有利な仲介をなさしめる目的を以て日ソ両国間に協議すべきこと
・外相はソ聯邦に対する代償及び講和条件については相当の覚悟を要すべきこと
・参謀総長より対ソ交渉に異存はなきもその実施には慎重を要すること
・慎重を要するあまり時期を失すること
・速やかな交渉の実施を要する旨の奉答
・外相は元首相広田弘毅と面会
・対ソ交渉の至急促進方を要請
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・宮中において沖縄の将兵及び官民への詔勅を賜わりたき旨の意見を開示
<6月23日土曜日>
・内大臣木戸幸一
・昨日の戦争終結に関する有り難き思し召を拝承
・自らの考えの足らざりしことを深く反省して詔勅の奏請を思い止めたこと
・生物学御研究所脇の水田
・農林1号17号小針糯の稲をお手植え
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・東京防衛軍の戦闘序列に関する上奏
・定例の御夕餐御相伴
・元侍従小倉庫次
・関東大震災により焼失の高輪御殿
・先月の空襲被害により御誕生以来の御住居が御文庫を除いて皆無
・青山御殿
・霞関離宮
・宮殿
・義勇兵役法公布
・陸軍大臣阿南惟幾
・国民義勇兵役法公布ノ上論ヲ拝ス
・ラジオによる全国放送
<6月26日火曜日>
・内閣告諭発表
・皇軍陸海一体
・感激スベキ善戦健闘
・宮民不屈ノ協力敢闘
・沖縄本島ノ守備遂に成ラズ
・沖縄本島二於ケル作戦二依リ敵二与へタル損害ハ甚大
・今後ノ戦争遂行ヲ有利二導キタルモノ
・本土侵寇亦予期セザルヲ得ズ
・元寇以来ノ国難二シテ帝国ノ存亡ヲ決スル
・我等ノ祖先之ヲ保衛シ
・子孫二継承セシムベキノ地
・国家ノ総力ヲ挙ゲテ敵ヲ千里ノ外二
・作戦ノ方途ハ既二定マリ
・戦力充実ノ施策
・国民義勇隊結成セラレテ国民ノ隊伍新二成ルアリ
<6月28日木曜日>
・滞日中のフィリピン国大統領ホセPラウレルと御会見
・一昨日御誕辰の皇太后が本年初めて御参内
<6月30日土曜日>
・鉄道局長会議
・鉄道局長佐藤栄作
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、
私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、
営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k
70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の6月と私たちが生きている2017年(平成29年)の6月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。
「昭和天皇実録」を通して、歴史の中の今を日々感じながら、過ごしてみませんか。
歴史の流れをつかみながら、現在の実生活や未来への思考・判断をする習慣を身につけてみませんか。
これまでに陸軍、海軍が相当に追い詰められた戦況の中、1日延ばしに戦争を継続し、その度にどんどん犠牲者が増えていきます。
時代の矛盾に気がついていてもブラックホールに引きずられ、沖縄軍事作戦の実態、全国での被害が増えていく状況がますます鮮明になっていきます。
*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』を解説しています!
「どのように戦争を終わりにするのか」「今後どのように和議を結ぶのか」極めて限られた人たちの間で極秘事項としての対ソ交渉が進められていく中、本土決戦部隊の編成が急ピッチに進められ、全国でつくられていく6月です。
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年6月12日~6月30日について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(29:20 mp3版:ダウンロード可)いたします。
当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、一緒に学びましょう。
<第16回目>
<6月12日火曜日>
・海軍戦力査閲使長谷川清
<6月13日水曜日>
・帝国学士院
・恩賜賞
・内大臣木戸幸一
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・時局収拾の対策試案に関する考え
・海軍大臣米内光政
・宣仁親王の軍令部出仕兼部員海軍省軍務局局員大本営海軍参謀海軍綜合部部員への転捕
・宣仁親王の軍中央部勤務
・海軍少将高木惣吉
・軍令部総長豊田副武
・戦況の奏上
・第1航空艦隊の解隊
・参謀総長梅津美治郎
・第2方面軍の戦闘序列を解く
<6月14日木曜日>
・赤坂離宮東門
・皇太后
・大宮御所の焼け跡
<6月15日金曜日>
・昨日より御不例のため終日御仮床
・翌日御床払
<6月16日土曜日>
・陸軍経理学校において卒業式挙行
・侍従武官清家武夫を差し遣わされる
<6月17日日曜日>
・陸軍士官学校において卒業式挙行
・侍従武官小池龍二を差し遣わされる
<6月18日月曜日>
・故元帥陸軍大将載仁親王の斂葬の儀を施行
・豊島岡墓地
<6月19日火曜日>
・新設の歩兵第501聯隊
・参謀総長梅津美治郎
・第12方面軍東日本の防衛
・第15方面軍近畿中国四国の防衛
・第16方面軍九州の防衛
・第50軍青森県
・第54軍愛知県新城
<6月20日水曜日>
・昨夜の豊橋市の空襲
・豊橋第一陸軍予備士官学校歩兵生徒隊附在職中の邦壽王の消息につき御下問
・陸軍大臣阿南惟幾
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・枢密院会議に臨御
・戦時緊急措置法案全会一致を以て可決
・内大臣木戸幸一
・時局収拾策のその後の経過につき御聴取
・一昨18日の最高戦争指導会議構成員会議の模様
・陸相及び両総長が本土決戦の機会に挙げる戦果の上に平和交渉を行うべきことを論じた
・平和への機会獲得に努力することに異存なく一同の意見が一致した旨を言上
・外務大臣東郷茂徳
・戦争の終結に関して我が方に有利な仲介をなさしめる目的
・日ソ両国間に協議を開始する件
・5月11日12日14日の最高戦争指導会議構成員会議申し合わせの第3項
・戦争の早期終結を希望する旨の御沙汰
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・第32軍司令官牛島満よりの最終電報
・第32軍の奮闘を称えられる
・第32軍組織的戦闘の終了
・第10方面軍の任務
・台湾及び先島諸島に来攻する敵を撃破
・南西諸島方面の敵空海基地の制圧
・本土全般の作戦
・関東近畿四国九州地方において敵襲により死者発生
<6月21日木曜日>
・内大臣木戸幸一
・最高戦争指導会議構成員をお召しの際に賜う御言葉につき言上
<6月22日金曜日>
・最高戦争指導会議構成員
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・外務大臣東郷茂徳
・陸軍大臣阿南惟幾
・海軍大臣米内光政
・参謀総長梅津美治郎
・軍令部総長豊田副武
・懇談会
・戦争の指導については去る8日の会議において決定
・戦争の終結についても速やかに具体的研究を遂げその実現に努力することを望む
・各員の意見を御下問
・首相より戦争終結の実現を図るべきこと
・海相より戦争の終結に関して我が方に有利な仲介をなさしめる目的を以て日ソ両国間に協議すべきこと
・外相はソ聯邦に対する代償及び講和条件については相当の覚悟を要すべきこと
・参謀総長より対ソ交渉に異存はなきもその実施には慎重を要すること
・慎重を要するあまり時期を失すること
・速やかな交渉の実施を要する旨の奉答
・外相は元首相広田弘毅と面会
・対ソ交渉の至急促進方を要請
・内閣府総理大臣鈴木貫太郎
・宮中において沖縄の将兵及び官民への詔勅を賜わりたき旨の意見を開示
<6月23日土曜日>
・内大臣木戸幸一
・昨日の戦争終結に関する有り難き思し召を拝承
・自らの考えの足らざりしことを深く反省して詔勅の奏請を思い止めたこと
・生物学御研究所脇の水田
・農林1号17号小針糯の稲をお手植え
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・東京防衛軍の戦闘序列に関する上奏
・定例の御夕餐御相伴
・元侍従小倉庫次
・関東大震災により焼失の高輪御殿
・先月の空襲被害により御誕生以来の御住居が御文庫を除いて皆無
・青山御殿
・霞関離宮
・宮殿
・義勇兵役法公布
・陸軍大臣阿南惟幾
・国民義勇兵役法公布ノ上論ヲ拝ス
・ラジオによる全国放送
<6月26日火曜日>
・内閣告諭発表
・皇軍陸海一体
・感激スベキ善戦健闘
・宮民不屈ノ協力敢闘
・沖縄本島ノ守備遂に成ラズ
・沖縄本島二於ケル作戦二依リ敵二与へタル損害ハ甚大
・今後ノ戦争遂行ヲ有利二導キタルモノ
・本土侵寇亦予期セザルヲ得ズ
・元寇以来ノ国難二シテ帝国ノ存亡ヲ決スル
・我等ノ祖先之ヲ保衛シ
・子孫二継承セシムベキノ地
・国家ノ総力ヲ挙ゲテ敵ヲ千里ノ外二
・作戦ノ方途ハ既二定マリ
・戦力充実ノ施策
・国民義勇隊結成セラレテ国民ノ隊伍新二成ルアリ
<6月28日木曜日>
・滞日中のフィリピン国大統領ホセPラウレルと御会見
・一昨日御誕辰の皇太后が本年初めて御参内
<6月30日土曜日>
・鉄道局長会議
・鉄道局長佐藤栄作
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、
私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、
営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k
70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の6月と私たちが生きている2017年(平成29年)の6月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。
「昭和天皇実録」を通して、歴史の中の今を日々感じながら、過ごしてみませんか。
歴史の流れをつかみながら、現在の実生活や未来への思考・判断をする習慣を身につけてみませんか。
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